※三途君は取り扱い注意です※

42 ページ42

二人でお出掛け…。

ドキドキもあるし、わくわくもある。


ちょっと彼女みたい…？なんて思っちゃったりして。


春「おっ！あのスイーツうまそう！並ぼうぜ！」


そう言って春千代は私の腕を掴み、走って行く。


春千代が輝いて見える。


この時確信した。


私は、“春千代にだいぶ惚れている”と。


春「あっ、ヤベー。オサイフワスレター。」

うん。わざとだね。


『じゃあ、私が奢ってあげるよ。』


春「Aカッコいいこと言うじゃん。でも良いや。」


春「半分コしよーぜ。」


『良いけど…それだったら食べる量少なくなっちゃうけど良いの？』


春「あぁ、Aと食べられるならそれでいい。」


春千代の言葉に、私はまたキュンとした。


今思えば、毎日春千代にキュンとしているような…


『あっ、じゃあどの味が良い？』


春「じゃあ、あのチョコバナナのクレープ。」


『分かった。あれね。』


春「Aは、それで良いのか？」


『うん。私もそれが一番食べたかったから。』


春「なら良かった。」


私たちはチョコバナナのクレープを買い、近くのベンチで座って食べていた。


春「うめぇぇぇ！」


春「Aも食ってみ！」


『ﾓｸﾞﾓｸﾞ…本当だ…めっちゃ美味しい！』


春「だろだろ！？」


春「ﾓｸﾞﾓｸﾞ…ﾓｸﾞﾓｸﾞ…。」

黙々とクレープを食べる春千代。


待って…今思えばこれって間接キスじゃない！？


好きな人との間接キスとか心臓もたない…。


春「あれ！？いつの間にかクレープなくなってる！！ごめんA！全部食べちゃった。」


『良いよ。私だって食べられたし。』


『じゃあ次は…どこ行く？』


春「俺がお前をコーディネートする！」


『コーディネート？』


そう言って、春千代は再び私の腕を掴み、二人で洋服やアクセサリーが売っているお店に入った。


こんな時間がずっと続けばいいな…。

43→←41、好き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す