※三途君は取り扱い注意です※

28、兄貴 ページ28

千咒ちゃんの大きな声とともに、イカつい男の人が入ってきた。


？「よう、お前ら！久しぶりだな。」


春「タケ兄…なんで来たんだよ。」


武「たまにはお前らの様子、見に来ようと思って。」

タケ兄ってもしかして…。

千咒ちゃんの言ってた、歳の離れたお兄さん…？


武「まぁまぁ、そんなに嫌がるなって春千代。って…その女誰？」

ビクッ


武臣さんと目があった。


『えっと、神谷Aって言います！春千夜君の友達で、今日はここに泊めさせてもらってます！』


私は、少し怯えながらそう答えた。


武「なるほど、そういう事ね。あぁ、よろしくな。」

『はい！』

意外といい人…。


春「あんまりAに迷惑かけんなよ。タケ兄。」


武「何カッケェ事言っちゃってんの。あっ！もしかして春千代の彼女！？」


『そんな！違います違います！！』


春「ちげぇよ。だから迷惑かけんなって！」


武「まぁ春千代には、こんな美人さんもったいないよな。」


えっ、私“美人”って言われた…？


春「タケ兄、何ちゃっかりAのこと口説こうとしてんの！？」


武「はぁ！？別にそんなのしてねぇし！！」


春「はぁ！？」

喧嘩が始まった。

千「Aちゃん、男たちで言い合ってる間に、先にお風呂入っちゃおっか。」


『うん。』

私はごちそうさまをして、お風呂に入る準備を始めた。

千「シャンプーとかは自分の使っていいよ！」


そう言って千咒ちゃんは、自分のシャンプーを貸してくれた。


『本当にごめんね…。』


千「これくらいどうって事ないって！」


人の家のお風呂入るとか初めて…。


千咒ちゃんがお風呂の前で見張ってくれているから、男たちが入ってくる心配はない。


私は温かいお湯の中に浸かる。


そういえば、１つ気になっていることがある…。

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