※三途君は取り扱い注意です※

13、好きな人 ページ13

5時限目の授業が終わり、いよいよ最後の6時限目。


春千夜は、まだぐっすり寝てる。


私も途中で寝そうになったけど、どうにか耐えて、今日の授業も無事に終わった。


はぁ…疲れた…。


『春千夜、もう帰る時間だよ。』


春「んー…もうちょっとだけ寝させて…ﾑﾆｬﾑﾆｬ」


『じゃあ私、先帰るね。』


春「ううん。一緒に帰ろ。」


春千夜は、目をバッキバキにさせて飛び起きた。


なんでそんなに、私にこだわるのかが、よくわからない…。


そして帰り道ー。


『ねぇねぇ。』


春「ん？」


『春千夜は、なんでそんなに私なんかにこだわるの？』


『春千夜、男子とかともあんまり話さないし…。』


春「まぁ他のやつらは、俺に怯えてんだろ。」


春「俺が話しかけても、逃げられるだけだ。」



『…。』


春「でもそん中でも、お前は俺のことをちゃんと受け入れてくれた。まぁ、お前も最初は俺のこと、怖がってたけどな？」


春「あと、それともう一つ、理由がある。」


『何々？』


春「教えねぇ。」


『え〜…なんで？』


春「お前が、好きな人に告白したら教える！」


『えぇ〜、何それ。』


『だいたい好きな人なんていないし…。』


春「じゃあ俺が、«お前の“好きな人”»になってみせる。」


『えっ？』

14→←12、お昼寝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す