※三途君は取り扱い注意です※

1、出会い ページ1

新学期が始まり、新しい先生に新しいクラスメイト。

桜が綺麗に舞っている。


中学3年。もう受験生。


嫌だなぁ…。


今の席は一番後ろの窓際。


昼寝には最適の場所。


実際は寝られないけどね…。


そして隣の席の人はー。


あれ？まだ来てない？


初日から遅刻とか…どれだけおっちょこちょいなんだろう…。


まずは先生からの挨拶を聞き、自分達も自己紹介を始める。


と、その時ー。

ガラガラガラ


一人、遅刻してきた人がいた。

荷物も何も持たないで、ただ制服だけ着ている。


その人は私の隣の席に座った。



怖っ...ピアスつけてるし...。

でも...顔はすごく綺麗...。


この人...いわゆる不良だよね？

あんまり関わりたくないな...。


？「ねぇ。」


『はい…？』


早速話しかけられた。


？「お前、名前は？」


『神谷Aです。』


春「俺は三途春千夜。よろしくな。」


『よろしくお願いします。』



声も透き通っていて綺麗。



初日の一時限目の授業は国語。


もう授業始まるとか地獄。


春「ねぇ。教科書見せて。」


『良いですよ...。』

やっぱりそうなるかぁ...。

三途君、何も荷物持ってないもんね。


お互いの机を近づけ、二人で教科書を見る。


しばらくすると、三途君は寝始めた。

教科書を見せた意味とは。


てかまつげ長っ！女の子みたい...。


そのあとは何事もなく、無事に一時限目の授業が終わった。


『三途君、起きてください。』


春「ん...あぁ...寝ちゃってた...？」


春「てかお前、タメなのになんで敬語使ってんの？」


『それは...。』


春「タメ口で喋れよ。」


『わかりました。…あっ...。』


春「だからタメ口で良いって。」


『わかった。これからよろしくね。三途君。』


春「あぁ。」


三途君...思ったより怖くないかな？

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