デートの土産話(おまけ) ページ10
ようやく帝國図書館に戻ってきた太宰達だが…
フユヒが「支払ってくださった太宰先生に見合うお礼の品を持って来るので、お部屋で待っててください!!」
と太宰の制止を聞かず、走って行ってしまった
太宰『俺は司書の笑顔が見られれば幸せなんだけどなぁ…』
そうぼやくも折角の司書からの厚意だ
ここは素直に甘えておこう。
太宰『それにしても、あのスカート履いた司書はマジでヤバかった…
色気あり過ぎて直視すんのキツかったわ…
ていうか、その後の司書の恥ずかしそうな顔がトドメ刺されそうになったし……
あんなの反則だろぉ……!!』
ブツブツ…と独り言を呟きながらフユヒとの買い物のやり取りを思い返す
_丁度、自身の部屋の前まで着いたようだ。
太宰『……よし、司書が来るまで部屋の掃除をやりますか!』
気持ちを新たに、部屋のドアを開けようとすると……
バダァン!!
?『ようやく来たか、遅っせぇよ』
?『そら、連行したるで〜!』
太宰『はっ!?ちょ、何だ!!?』
突然、勢いよくドアが開け放たれたと思ったら二人分の腕が太宰の体を無理やり引っ張って太宰の部屋に連行する
連行された後に、椅子に座らされた太宰は牙を向いた
太宰『おい誰だよ!!引っ張るなっ、て……
はっ!?な、なんでお前らが俺の部屋にいんだよ!!?』
太宰は目を大きく見開く
……太宰と同じ無頼派の織田作之助と坂口安吾が凄い圧のある笑顔を浮かべて、こちらを見下ろしていた
坂口『さーて、アンタに言いたいことは山ほどあるが……』
織田『太宰クン、なーにワシらに何も言わんで抜け駆けしとるんかいな。』
太宰『ぬ、抜け駆けって…
俺は司書と一緒に買い物しに行っただけ……
…って、そういやなんでお前らがあの服屋の前にいたんだよ!!ストーカーかよ!!?』
坂口『芥川と司書をストーカーしてる太宰だけには言われたくねぇな』
織田『せやな』
うっ、と太宰は言葉を詰まらせていると
織田と坂口は顔を見合わせて、小さく笑うと両側から太宰の肩を組んだ
太宰『うわっ!?な、なんだよ!?急に』
織田『……ま、この際は土産話ぐらいで勘弁したるわ。ほな、ワシらに話したいことあるやろ?』
坂口『どうせ司書とのウハウハ話だろうが、聞いてやるよ。司書が来る前にな』
二人に促され、ビクついていた太宰も嬉しそうな笑顔を見せた後、話し始めたのだった__
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狂(プロフ) - 前回が凄く良かったので、今回も期待してます( ´ ▽ ` )何気に最推し太宰さんなんで、すっごい楽しみです! (2020年1月4日 17時) (レス) id: fa1770cf31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天城 ー天にそびえる城ー | 作成日時:2020年1月4日 1時