太宰治という人 ページ6
フユヒ『ちょ、ちょっと太宰先生!!
どうして店長さんの前であ…あんな嘘を言うんですか!?』
店長が「どうぞ二人、仲良くごゆっくり〜♪」とニマニマした笑顔で店内の奥にそそくさと行った後、ようやく復活したフユヒがニヤニヤした笑顔の太宰に詰め寄った
太宰『ふっふっふ…
司書。別に俺は嘘は言ってないぜ?
あくまで“パートナー”って言っただけで、“恋人”とは明言してないじゃん?そう聞いた向こうの店長さんが俺達を恋人と解釈違いしただけ♪』
何も間違ってはいない、寧ろ屁理屈じみた回答に
ぐぬぬ…とフユヒは言葉を詰まらせる
……確かに本当にパートナーと言っただけで恋人とは明言されてはいないからだ。
フユヒ『で、でも、だからって……!!』
太宰『しーしょ?今はそんなことよりも、司書のスカートを買うことが先だ。
ここはひとまずお預けってことで♪
…なぁ、司書。パートナーである俺に司書が似合うスカート、選ばせてくれるか?』
人差し指を立てて悪戯っ子のように微笑む太宰を見たフユヒはやっぱり、この人はこういうトコロがずるいな…と思わず根負けしてしまった
フユヒ『……はぁ、分かりました。
太宰先生、よろしくお願いしますね』
太宰『へっへ〜ん、任せとけって!!
オシャレな俺が司書に似合う完璧なスカートを探してやんよ!!』
今度は少年っぽく明るい笑顔で笑うとフユヒから少し離れた所まで行き、鼻歌を歌いながら
フユヒに合うスカートを探し始めた
……この先生は子供の様な明るさと、時々年上らしく大人な一面を覗かせてくる
この対照的な差に追いつけない時もある
だけど、それが【太宰治】という文豪であり、一人の人間の魅力の一つなのだろう。
フユヒ『……ふふ、やっぱり太宰先生は太宰先生ですね。』
太宰『司書ー!選び終わったから試着してくれないかー?』
呼ばれたフユヒは「はーい」と返事をして、少し遠くの方にいる太宰の元まで向かうのだった___
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狂(プロフ) - 前回が凄く良かったので、今回も期待してます( ´ ▽ ` )何気に最推し太宰さんなんで、すっごい楽しみです! (2020年1月4日 17時) (レス) id: fa1770cf31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天城 ー天にそびえる城ー | 作成日時:2020年1月4日 1時