デートする発端 ページ2
太宰『ふっふっふ〜ん♪ふ〜ん♪』
フユヒ『あ、あの太宰先生…
そんなに上を向いて歩いていたら、人にぶつかってしまいますよ…?』
太宰『へへっ、もうめちゃくちゃ嬉しいんだって!
司書とこうしてデート兼お買い物できるとか、もう夢のようだよ!』
太宰はもうスキップしてしまいそうな勢いで
アワアワするフユヒの手を繋ぎながら帝都の街中を歩いていく
なぜ、このような事になったのか。
……それは数十分前に遡ることになる
______________
突然の自分が待っていた告白ではなく、想定外の告白を受けた太宰は口をあんぐりと開けて
恥ずかしそうに顔を赤くしているフユヒを見つめることしか出来なかった
フユヒ『ご、ごめんなさい太宰先生。
突然、このような事を申してしまって……』
太宰『ふぇっ!?
い、いやいやいや大丈夫さ!!!問題ないぜ!!?
……ご、ごほん。し、しかし。スカートが汚れていたって、一体どうしたんだ?』
太宰が俯くフユヒに目線を合わせてから問うと、フユヒは口をつぐみながらも観念したように話し始めた
フユヒ『……私、太宰先生に本を返そうと一度、先生のお部屋に訪ねていたんです。
ですが、先生がいらっしゃらなかったので、直接渡そうと先程先生に庭園で待ち合わせの連絡した時でした。
突然、太宰先生の机の上に置いてあったインクの瓶が床に落ちそうになったのです』
それから、何とかギリギリにインクの瓶を受け止めれたが自身の制服のスカートにインクのシミがついていることに気づかないまま、こちらに向かって来てしまったのだと言う
そして、そのことを太宰と話している時に気づいたらしい
太宰(……可愛すぎかよ!!!!)
フユヒのドジっ子な行動に太宰は手で顔を抑えながら一人身悶えしていた
だが、この時太宰にある考えが浮かぶ
………これは限りなく本当にチャンスなのでは?
………ここで彼女の汚れてしまったスカートを買いに行くという名目を兼ねたデートが実行できるのでは??
しゅんと落ち込んでいるフユヒに名案を思いついた太宰が声をかけた
太宰『司書!だったら俺と新しいスカートを買いに外で買い物兼デートしようぜ?』
フユヒ『え……ええぇぇぇぇ!!?』
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狂(プロフ) - 前回が凄く良かったので、今回も期待してます( ´ ▽ ` )何気に最推し太宰さんなんで、すっごい楽しみです! (2020年1月4日 17時) (レス) id: fa1770cf31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天城 ー天にそびえる城ー | 作成日時:2020年1月4日 1時