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「ぅ、……っ……あああああああ！！！！！！」
振り絞るような絶叫が漏れた。
自分の喉から。
……熱い何かが視界を歪ませるのを瞬きで追いやって、長剣を鞘から引き抜く。
再度ソードスキルを放とうと、左の腰だめに構えようとしているコボルド王を睨みつけて、
「──────ッ！！！！！！」
右手の剣を同じく左腰に構え、身体を転倒寸前まで前傾させ、血を這うような低さから、右足を全力で踏み切る。
全身が青い光に包まれた私はボスとの距離を一瞬で詰めて────
ボスが放ったカタナ直線遠距離技《辻風》と、
私の片手剣基本突進技《レイジスパイク》が激突した。
激しい火花が弾け、お互いにノックバックする。
再度の反撃に転じようとするけれど、
技後硬直(ポストモーション)を課せられ動けず、歯噛みしていると────
ぽん、と肩を叩かれた。
ハッとして振り仰げばいつの間にかキリトが傍にいて。視線が合うと、強く頷く。
「独りじゃ無理だ。一緒に、やるぞ」
「…………！！！」
“キリトからパーティーに誘われました。参加しますか？”
見慣れた文字の羅列。
…………ぐっ、と沸き上がるものを飲み下して。
────今度こそ《Yes》に触れた。
刹那。
キリトが、泣きそうに微笑む。
それからボスに向き直って武器を構えた。
「よし、やるぞ！！！」
「……私も。戦う」
その横に、ふわりとアスナも現れる。三人で頷きあって駆け出した。
……ノックバック後、コボルドロードは手近な位置にいる他のプレイヤーたちに狙いを変更したようだ。
走りながら、キリトが崩壊寸前の隊列を立て直すべく叫ぶ。
「全員、出口方向に十歩下がれ！ ボスを囲まなければ範囲攻撃は来ない！！！」
「…………！！！」
ハッとしたように、最前線のプレイヤーたちが反応した。私たちの左右を走り、一斉に後方へ下がる。
それとは反対に、私たちはボスの前に躍り出て────
「手順はセンチネルと同じだ！ 俺とAで攻撃を弾くから、その隙に《リニアー》を叩き込め、アスナ！！！」
「……解った！」
それから。
私たちは、たった3人で戦線を支え続けた。
今はもう失われた《もうひとつのアインクラッド》で、最後の数週間ひたすらカタナスキルの把握に努めたキリトと私が、必死に攻撃を弾いてアスナに繋ぐのを繰り返す。
……無論、ギリギリの綱渡りだ。特に私はキリトに稽古をつけて貰ったとはいえ“ブースト”を完全には習得(マスター)できていない。
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Kizuna(プロフ) - わあああすみません！！！ご指摘ありがとうございます(>o<") (2017年3月7日 14時) (
レス) id: 62524f433b (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいねー (2017年3月7日 13時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kizuna | 作成日時：2017年3月3日 20時
