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「「「…。」」」
暫くの沈黙が続く。
Aの姿が見えなくなると、ヒソカは二人の肩に掛けた手を離し立ち止まった。
ゴン「ヒソカとAさんは仲良いの？」
ヒソカ「…まぁ、それなりにね。昔馴染みってやつかな。」
「二人はどうしてあの店に辿り着いたんだい？」そう尋ねるヒソカが、いつもの調子を崩していることに少年達は気付いた。
キルア「近所の爺さんに聞いた。…っていうか、何で駄菓子屋から逃げたんだよ。」
ヒソカ「Aには知られてはいけないんだ。」
ゴン「何を？」
ヒソカ「本当の僕を。」
ゴン「でも、友達なんでしょ。」
ヒソカ「関係ないさ。僕がそうありたいと思ったんだ。」
無垢な少年は、分かりかねると首を捻った。
ゴン「俺だったらそんなの嫌だよ。友達だったら、本当の俺自身と向き合って欲しい。」
ヒソカ「彼女に僕のことは話さないで欲しいんだ。」
真っ直ぐな瞳に怯んだのか、ヒソカはそう返した。被せるようなそれは、まるで核心を付かれることを拒んでいるかのようだった。
その言葉は厭に鋭く静寂を切り裂いた。
黙って頷く二人。
もう一度沈黙が続く。
律儀なことに、少年達をホテルの前まで送ってヒソカは踵を返した。
ゴン「ヒソカはそれでいいの？本当の自分を見てくれる人が居なくって。」
最後に投げかけられたその言葉を、頭の中で何度も繰り返しながら。
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かにかま(プロフ) - 音かなでさん» コメントありがとうございます。ヒソカの弱い面ばかり描写していたので、魅力が表現出来ているのか不安でしたがそう言って頂けて嬉しいです！勿体ないお言葉をありがとうございます。 (2020年3月20日 11時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
音かなで(プロフ) - 面白かったです！ラストとかヒソカすごくカッコよかったです！！翔くん大っ好きです！レオリオとかヒソカの恋愛小説って難しいんじゃないかって私思ってたんですけど、さすがかにかまさんですね！これからも、無理せずに頑張ってください！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: 73c7ce9b4a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - mikuri1024さん» コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です(^^) ふふふ、今後の展開につきましてはお楽しみに…！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - おっ、これはヤンデレ展開くるか！？お気に入り登録して待機せねば！設定がとても好きです。応援してますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。本家様の足元には到底及びませんが、暇つぶし程度に楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年3月16日 16時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2020年2月26日 20時
