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no side
と、決心したAであったが、実は大きな勘違いをしていた。
翔は、ヒソカが闘技場で戦っていることを知っていたのである。そして、それこそが彼がヒソカを避ける大たる理由であった。
遡ること十年前。
翔少年は、昆虫採集をするために山奥を駆け回っていた。ずっと太陽に向かって進んでいくと、椚林があるらしい。近所の老人が言うことには、そこでは珍しいクワガタがわんさか見つかるそうだ。
目的の場所に辿り着くと、彼は一つの人影に気付いた。…いや、よく見ると二つだった。
一方は地に横たわっており、下からはドクドクと赤黒い何かが染み渡っている。もう一方は何を発することも無く、それを眺め立ち尽くしていた。
翔の視点からは、後者の後ろ姿が見える。
翔(…これ、もしかしなくてヤバいヤツだよな。)
バレないうちに逃げなければ。
さもなければ、明日は我が身だ。
生存本能から足を踏み出した。
振り返らない奴の様子に安心したのも束の間、彼は偶然にも大きな枝を踏みつけてしまった。
パキッと割れる音が響く。
瞬間に、冷や汗がじわじわ湧き出てくる。
奴はきっと自分の存在に気付いた。
もう終わりだ。
…張り詰めた緊迫と静寂を切り裂いたのは、奴からの思いもよらぬ一言だった。
？「＿＿＿＿……翔？」
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かにかま(プロフ) - 音かなでさん» コメントありがとうございます。ヒソカの弱い面ばかり描写していたので、魅力が表現出来ているのか不安でしたがそう言って頂けて嬉しいです！勿体ないお言葉をありがとうございます。 (2020年3月20日 11時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
音かなで(プロフ) - 面白かったです！ラストとかヒソカすごくカッコよかったです！！翔くん大っ好きです！レオリオとかヒソカの恋愛小説って難しいんじゃないかって私思ってたんですけど、さすがかにかまさんですね！これからも、無理せずに頑張ってください！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: 73c7ce9b4a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - mikuri1024さん» コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です(^^) ふふふ、今後の展開につきましてはお楽しみに…！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - おっ、これはヤンデレ展開くるか！？お気に入り登録して待機せねば！設定がとても好きです。応援してますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。本家様の足元には到底及びませんが、暇つぶし程度に楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年3月16日 16時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2020年2月26日 20時
