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「どうだった、初めての味は。」
ゴン「美味しいね。」
キルア「うん、うまい。」
「そりゃ良かった。」
ゴン「戦いの後は尚更だよ。」
キルア「今日のはマジで疲れたよな。」
「ふふふ、大変だったのね。」
まるで草臥れたサラリーマンの様な事を言うものだから、思わず笑ってしまった。そんな態度が気に入らなかったのか、彼らは「嘘じゃないよ。」「本当にヤバかったし。」と力説し始めた。
ゴン「97階の人なんて、左足丸々一本吹き飛ばされちゃったし。」
キルア「死人だって出た。」
「えぇ……」
それは君達がお小遣い稼ぎしてる場所での話なんだよね…？そんな危険でグロテスクな光景を、幼気な少年の瞳に写していいんだろうか。
キルア「それにしても、今日のヒソカ変だったよな。余裕で勝てる相手に腕ごと持ってかれたりして。」
(……ん？ヒソカ？)
ゴン「うん。俺、アイツの考えてることよく分かんないや。何で昨日みたいに殺さなかったんだろう。」
聞き覚えのあるその人名に、思わず目を丸くした。
(ヒソカが闘技場でデスマッチ……？
いや、きっと人違いだ。)
自分を落ち着かせるようにそう言い聞かせた。…が、厭に引っかかりを感じるそれは、少年達の話が弾むほどにモヤを残す。黙りこくった私を不思議そうに眺めて、少年は「どうしたの、お姉さん。」と尋ねた。
「……あの…さ。その、ヒソカって奴はどんな人？」
ゴン「ヒソカ？うーん……あ！あんな感じ！」
そう言ってゴン君が指さしたのは、古きよきチューイングガムのパッケージ。弾けたバブルにおどけたポーズを取りながら、「ゴミはゴミ箱へ。」なんて吹き出し付きのそれは正しくピエロ。
「…。」
ゴン「どうしたの？」
「い、いやなんでもないよ。」
キルア「……変なの。」
名がヒソカ。
姿は道化師。
こんなにも特徴が重なることがあるだろうか。ましてや、双方がありふれたものではない。
本当にあのヒソカなの…？
いや、そんなまさか……ね？
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かにかま(プロフ) - 音かなでさん» コメントありがとうございます。ヒソカの弱い面ばかり描写していたので、魅力が表現出来ているのか不安でしたがそう言って頂けて嬉しいです！勿体ないお言葉をありがとうございます。 (2020年3月20日 11時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
音かなで(プロフ) - 面白かったです！ラストとかヒソカすごくカッコよかったです！！翔くん大っ好きです！レオリオとかヒソカの恋愛小説って難しいんじゃないかって私思ってたんですけど、さすがかにかまさんですね！これからも、無理せずに頑張ってください！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: 73c7ce9b4a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - mikuri1024さん» コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です(^^) ふふふ、今後の展開につきましてはお楽しみに…！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - おっ、これはヤンデレ展開くるか！？お気に入り登録して待機せねば！設定がとても好きです。応援してますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。本家様の足元には到底及びませんが、暇つぶし程度に楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年3月16日 16時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2020年2月26日 20時
