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シャッターを上げると、下校時刻までは相変わらずの寂しい大通り。
まだ六時間目が終わってないみたい。
開店するには少し早すぎたかも。
なんて欠伸をしながら考えていると、小さい影が二つ店先を覗いた。
？「！見ろよゴン！」
？「うわー、本当にあったんだねお菓子屋さん。」
？「あぁ。あの爺さんの言ってたこと嘘じゃなかったんだな。」
彼らの顔を見るのは初めてだ。恐らく新参者。そして、この店どころか駄菓子屋自体を見るのが初めてらしい。
(ふふふ、驚いてる驚いてる。)
硬貨の形のチョコレートや、カラフルなガム。本物にそっくりな爬虫類のオモチャに、身長よりも長いグミ。
今までに出会ったことの無いそれらを見て、目を輝かせる少年達。
久しぶりに見たその表情は、私の駄菓子屋精神を擽った。
一人が私の方にやって来た。
？「なぁ、チョコロボくんない？」
「あるよ。そこの棚の辺り探してみな。」
？「おっ、本当だ！サンキュ！」
彼は私が教えた場所に行くと、「いち、に、さん、し…」と指で数を数え出す。
お小遣いで買える分を計算しているのだろう。
しっかりしてるなぁ。
………ん？
？「これちょうだい。」
「えっと…僕、ちゃんとお小遣いに合うか計算した？」
？「したけど？」
「チョコロボくんは1個10Jで、1箱12個入り。それが30個分ってことは……」
？「3600Jだろ。
…何、売る気ないの？」
…それは一般的な小学生のお小遣い額を優に超えているんだけど。
もしかしてこの子達はボンボンなの？
腑に落ちないけども、幾ら持って居ようがお客様に変わりはないので勘定をする。
「お会計 3600Jなります。」
？「はい。…って、こんな飴 買ってないけど。」
「それはオマケよ。
二人で仲良く食べるのよ。」
こそっと添えた飴ふたつを右手に握りしめると、少年は「サンキュ」と嬉しそうに返した。
？「よっしゃー、行くぞゴン！」
？「キルアってばはしゃぎすぎだよ。」
大人買いする小学生……
凄いものを見てしまったと、私はあんぐりと口を開けた。
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かにかま(プロフ) - 音かなでさん» コメントありがとうございます。ヒソカの弱い面ばかり描写していたので、魅力が表現出来ているのか不安でしたがそう言って頂けて嬉しいです！勿体ないお言葉をありがとうございます。 (2020年3月20日 11時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
音かなで(プロフ) - 面白かったです！ラストとかヒソカすごくカッコよかったです！！翔くん大っ好きです！レオリオとかヒソカの恋愛小説って難しいんじゃないかって私思ってたんですけど、さすがかにかまさんですね！これからも、無理せずに頑張ってください！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: 73c7ce9b4a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - mikuri1024さん» コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です(^^) ふふふ、今後の展開につきましてはお楽しみに…！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - おっ、これはヤンデレ展開くるか！？お気に入り登録して待機せねば！設定がとても好きです。応援してますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。本家様の足元には到底及びませんが、暇つぶし程度に楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年3月16日 16時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2020年2月26日 20時
