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「じゃ、気を取り直して開店しますか。」
予想通りに土曜授業があったらしく、午後一時を回ると小学生や親子連れで店内は溢れた。
こんな忙しい日は久しぶりだな。
なんて思いながらあくせく働き、いつの間にかカラスの鳴き声が映える時間帯になった。そろそろ店を閉めようかとシャッターに手をかけると、閉店ギリギリに駆け込んできたのは見慣れた少年たち。
ゴン「待って待って!Aさん!」
キルア「チョコロボくん買わせてくれ!!」
「飽きないねぇ、君達も。」
苦笑いしながら勘定してやっていると、丁度雑用を終えたヒソカが暖簾から顔を覗かせた。
ヒソカ「A、さっきのトラックの………___」
そう言ったまま固まってしまった彼は、少年達を凝視している。両者とも、まるで鳩が豆鉄砲をくらった様な顔をして顔を見合わせている。
ゴン「ひ、ヒソカ!?」
「三人とも友達なの?」
キルア「違っ……」
ヒソカ「そ、そうそう。とても仲良しさ♢」
その発言に後ろ盾を添えるかのように、少年二人の肩を抱いて彼は言う。
「そうなんだ!それなら丁度良かった。この子達が前に話してたお客さん。」
ヒソカ「あ、あぁ。そうなんだね♣」
ゴン「何言って…_」
ヒソカ「二人とも、危ないから家まで送ってあげよう。」
キルア「お前の方が危ないだろ。」
ヒソカ「ん?♡」
キルア「…。」
何だかよく分からないけど、妙によそよそしくなって三人は店を出た。…まぁ、手伝って貰えたし、駄菓子も沢山買ってもらえたし。別にいいんだけどさ。
…でも、何か違和感。
「今日はモヤモヤする日だな…。」
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かにかま(プロフ) - 音かなでさん» コメントありがとうございます。ヒソカの弱い面ばかり描写していたので、魅力が表現出来ているのか不安でしたがそう言って頂けて嬉しいです!勿体ないお言葉をありがとうございます。 (2020年3月20日 11時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
音かなで(プロフ) - 面白かったです!ラストとかヒソカすごくカッコよかったです!!翔くん大っ好きです!レオリオとかヒソカの恋愛小説って難しいんじゃないかって私思ってたんですけど、さすがかにかまさんですね!これからも、無理せずに頑張ってください! (2020年3月19日 22時) (レス) id: 73c7ce9b4a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - mikuri1024さん» コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です(^^) ふふふ、今後の展開につきましてはお楽しみに…! (2020年3月19日 1時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - おっ、これはヤンデレ展開くるか!?お気に入り登録して待機せねば!設定がとても好きです。応援してますね! (2020年3月18日 22時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます。本家様の足元には到底及びませんが、暇つぶし程度に楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年3月16日 16時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かにかま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時:2020年2月26日 20時