検索窓
今日:23 hit、昨日:33 hit、合計:98,824 hit

#157 ページ6

#ノストラード第二邸 本館2階



クラピカside





溜息をつきながら特訓に励む彼女の姿を眺めていると、誰かに声をかけられる。






ネオン「あー、またAちゃんのこと見てる。」



クラピカ「!? あ、はい…まぁ。」





しどろもどろにそう返すと、ボスは水を得た魚のように上機嫌になって問答してくる。







ネオン「やっぱりAちゃんとクラピカは恋人ってやつなの?」



クラピカ「いえ、違います。」



ネオン「でも好きでしょ?」





それ聞くか…?と半ば呆れながら、「そうですね。」と返すと、彼女は嬉しそうにニコニコ笑った。




クラピカ(あ…ボスも所詮は十代の女子なんだな。)




正直なところ、彼女の印象は最悪だった。


初対面のAにキスをし、緋の目の収集家でありながら、明らかに死人がはめ込まれた像のようなグロテスクなコレクションに頬を緩ませる。


だけど、純粋な好奇心に胸を躍らせる様子は一般的に見ても可愛らしい少女の一面であった。



失礼ながら、彼女にも人間らしい所が残っていたことに若干の安堵を感じた。





ネオン「ふふふ、ネオンもAちゃんのこと好きなんだぁ。」



クラピカ「いや、ボスと私の好意は違いますよ。」



ネオン「違う?でも、ネオンAちゃんにハグしたりキスしたりしたいって思うよ?クラピカもそうでしょ?」



クラピカ「私はそういった行為よりかは、唯隣にいることが出来れば………あれ?」



ネオン「なんだ、ネオンの好きの方が上じゃん。」




クラピカ(…イラッ)






ボスは自慢気にそう返した。
そうですね、と流せばよかったものを、無性に反発したい気持ちが台頭してきてそれを拒んだ。






クラピカ「お言葉ですがボス、気持ちに上品も下賎もないと思います。…それに、私の思いに勝るものはないと思います。」



ネオン「難しいこと言わないでよー、兎に角ネオンの方が上だから。」




クラピカ「頷きかねます。」

#158→←#156



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
187人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かにかま(プロフ) - カカオお豆さん» コメントありがとうございます。私の中でイルミは策士であって欲しいので、少し頑張ってみました笑 勿体ないお言葉をありがとうございます。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
カカオお豆(プロフ) - イルミン賢いですな笑ヒソカに念の強い人が要るって言ってるけど実はキルアをおびき寄せるっていう笑これを考えたかにかまさん賢すぎ(*_*)スン (2019年12月15日 5時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ももさん» 貴重な初コメをありがとうございます。勿体ない位のお言葉ですが、ご期待に添えますよう頑張りますね! (2019年11月28日 21時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 初コメです!最初らへんから拝見しておりました!かにかまさんのこの作品、大好きです!通知が来る度にウキウキしております!頑張ってください! (2019年11月26日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かにかま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/  
作成日時:2019年11月22日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。