#163 ページ12
翌日のこと、例の如く私とクラピカはペアになって仕事をすることになった。
彼は時折私の顔色を伺ってくるので、きっといつ結婚の報告をしようかチャンスを見定めているのだと思う。
「…どうかした？」
わざと素っ気なく言い放つと、彼は溜息をつきながら口を開いた。
クラピカ「どうかした、じゃないだろう。Aこそどうしたんだ、昨日からずっと様子が変じゃないか。」
「別に。」
クラピカ「私が何かしたか？」
「…隠し事」
クラピカ「へ？」
「ボスと一緒に、私に隠し事してるでしょ。」
クラピカ「隠し事…？」
心の中ではそこまでにしておきなさいと天使が告げるのだけど、鈍感なクラピカをみると苛立ちに拍車がかかってしまう。
そんな私が放った冷たい言葉に、クラピカは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
クラピカ「なっ…何のことか分からんな。」
「じゃあ何でそんなに顔が赤くなるの。」
クラピカ「これは…その…」
彼は咳払いをして調子を整えると、興奮している私の肩をトントンと叩いて宥めた。何だかその表情が嬉しそうに見えて、解せない。
クラピカ「申し訳ないがそれは話せない。」
「ふーん。」
(何よ、二人ぼっちとか言っておいて。)
まだイライラは募るばかりだったけど、自分が吐き出した言葉を頭で復唱すると次第に申し訳なさの方が大きく膨らんできたので「ごめん…」と小さく謝った。
彼は「変な奴だな。」と微笑みながら私の頭を優しく撫でた。
色々と発覚したあとでも、その仕草にときめいてしまう自分がいた事が腹立たしかった。
(うーん、我ながらとても情緒不安定だ。)
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かにかま(プロフ) - カカオお豆さん» コメントありがとうございます。私の中でイルミは策士であって欲しいので、少し頑張ってみました笑 勿体ないお言葉をありがとうございます。 (2019年12月15日 7時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
カカオお豆(プロフ) - イルミン賢いですな笑ヒソカに念の強い人が要るって言ってるけど実はキルアをおびき寄せるっていう笑これを考えたかにかまさん賢すぎ(*_*)ｽﾝ (2019年12月15日 5時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ももさん» 貴重な初コメをありがとうございます。勿体ない位のお言葉ですが、ご期待に添えますよう頑張りますね！ (2019年11月28日 21時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 初コメです！最初らへんから拝見しておりました！かにかまさんのこの作品、大好きです！通知が来る度にウキウキしております！頑張ってください！ (2019年11月26日 18時) (レス) id: ed24bd7751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年11月22日 18時
