#137 ページ27
朝のテーブルを囲みながら、テレビを付けると、マスコットキャラクターが「9月2日、朝6時のニュースをお知らせします。」と甲高い声で告げた。
(あぁ、そっかもう約束の日は過ぎちゃったのか…)
そう思い出して不意に呟いた。
「結局ゴン達に会えなかったね。」
その言葉を聞くなり、クラピカは慌ただしく携帯電話を誰かに繋げた。
…もしかして9月1日の約束忘れてたの？
口には出さなかったけど、顔に出てしまっていたのか、彼は着信音がなっている最中に溜め息をついた。
クラピカ「忘れてる訳ないだろ。今ならまだ間に合うかもしれないと思っただけだ。」
(クラピカってば、こういう時鋭いよね。)
無機質な音の連続の後に聞こえてきたのは、具合の悪そうなちょっと低めの声。
レオリオ『もしもし？あﾞー…頭痛てぇ。』
クラピカ「二日酔いか？情けないな。」
レオリオ『うるせぇよ。それよりも、お前が俺に連絡してくるなんて珍しいじゃねぇか。何の用だ？』
クラピカ「あぁ、実は急に今日一日休みになってしまって…お前達の都合が合えば会えないかと思ってな。」
「おー、ちょっと待ってろ。」と言ってレオリオが立ち上がった音、それから周りの物が崩れるようなガシャンという音が聞こえてきた。
千鳥足になってフラフラ歩く彼の姿が浮かんで、思わず吹いてしまった。
レオリオ『ゴン、キルア、今日暇か？』
ゴン『うん。』
キルア『別に暇だけど？』
レオリオ『クラピカ達が会いたいんだとよ。』
ゴン『本当に！？やったー！！』
キルア『最初に約束破ったのはアイツらなんだから何か奢らせようぜ。』
レオリオ『あったりめぇだろ。』
ちょっと、色々と聞こえてますけど。
受話器から漏れ出た隠し切れないヒソヒソ話に苦笑いを零すと、クラピカも笑って肩を竦めた。
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かにかま(プロフ) - みなみさん» 初めまして、素敵なコメントをありがとうございます(^^) 最近はプライベートが色々と忙しいので更新頻度が低いのですが、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2019年11月16日 22時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - コメ失礼します…！とっても面白いです！！すごい好きです！これからも頑張ってください…！！！ (2019年11月16日 22時) (レス) id: 1440843f6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年10月6日 23時
