#100 ページ20
四人席の二人分が埋まらない。
不本意ながら追い返してしまった女性を迎えに行こうかと考えあぐねていると、彼女は自ら戻ってきた。
ガラガラ……
「「「…。」」」
何となく気まずい感じ。
なんか言ってよ、とクラピカを肘でつつく。
しかし、口を開いたのは彼ではなく 相手方だった。
？「さっきはごめんなさいね。…でも、そういう事を電車でするのは良くないと思うわよ。」
「ち、違いますよ！電車が揺れて、彼がバランスを崩しただけで…」
？「ふふっ、照れちゃって可愛いわね。」
いや、別に照れてる訳じゃないんだけどな。
…その女性の声は中性的な見た目に反してとても綺麗な高い音で、不覚にも心をときめかせてしまいそうになる。
初めて見た時のクラピカとは違うタイプの可愛い女の人だ。
(そういえば、私クラピカのこと女の子だと思ってたんだよね。)
あの船での出会いから半年以上経って、心做しか声が低くなり、幾分か身体も逞しくなった彼の姿を頭に浮かべる。
何だか胸の辺りがこそばゆい感じがする。
ちらりとその彼に目をやれば、当たり前のようにさっきの本を読み始めていて、本当に読書が好きなんだなと苦笑いを零した。
女性も同じことを思ってたのか、頬を弛めて彼を見ていた。
？「貴方本が好きなのね。」
クラピカ「…。」
「あ、ごめんなさい。彼、集中してると周りの声が聞こえなくなっちゃうんです。」
？「あら、そうなの。折角お話聞こうと思ったのに残念だわ。」
「あの…良かったら私とお喋りしませんか。私、新しいこと知るのが好きなんです。」
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かにかま(プロフ) - (名前)さきのさん» コメントありがとうございます。褒められると伸びるタイプなので、そう言って頂けて嬉しいです笑 今後ともお楽しみ頂けますように精進しますね。 (2019年10月1日 0時) (
レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)さきの(プロフ) - 毎日1話ずつ更新してくださってありがとうございます！1日の終わりにこの小説を楽しみにしています^ ^更新頑張ってください！！ (2019年9月30日 23時) (レス) id: 7fbb21366a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 林 香織?さん» 素敵なコメントをありがとうございます！ これから紐解いていくので、楽しんで頂けたらうれしいです(^^) (2019年9月24日 19時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
林 香織?(プロフ) - この小説めっちゃ好きです…ヒソカの大事な人の事も気になりますし、不器用な夢主、愛に気づかないクラピカ。めちゃくちゃ面白いです！更新ファイトです！ (2019年9月24日 16時) (レス) id: 3baa06326a (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 音かなでさん» わわっ！とても励みになるコメントをありがとうございます。これからも楽しんでもらえますように精進しますね。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年9月6日 22時
