【H×H】緋の欠片 〜キルア奪還編〜【クラピカ】

#74 ページ31

no side



ヒソカ「Aは あの時、仲間と一緒に居られないと悲しいと言っていた。


イルミの弟は恐らく彼女の仲間。


じゃあ、スイッチが作動したら彼女は悲しいって事か♢」







ブツブツと独り言を言いながら、彼はゾルディック邸郊外の温泉へと向かった。
目的は勿論、Aの仲間にスイッチのことを伝えるため。






ヒソカ「良い雰囲気のところお邪魔しちゃってごめんね♡」





岩陰から姿を現すと、彼女とその横の少年は驚いた顔をした。

Aを庇うように前に出た少年に、「今は戦う気分じゃないから安心して。」とウインクをすると、彼への警戒は余計に強められる。







ヒソカ「イルミがね、あのキルアとかいうお坊ちゃんの頭にスイッチを埋め込んだんだってさ。」



クラピカ「スイッチ？」



ヒソカ「うん。なんでも、殺人鬼になるスイッチだとかなんとか。」



「本当に！？ヤバいよクラピカ、行かなきゃ。」



クラピカ「あぁ。…だが、何故それを私達に？」



ヒソカ「単なる親心かな♣」








バタバタと駆け出して行く少年達を横目に、彼は満足気な微笑みを向けた。





ヒソカ「やっぱり飽きないなぁ。」

#75→←#73

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す