#68 ページ25
クラピカside
ゴンの所へ向かおうとソファーから立ち上がると、後ろにぐいっと身体を引かれる。
クラピカ「！？…なんだお前か。」
レオリオ「どうよコレ、素材が生きているとは思わねぇか？」
いつもスーツを着ているレオリオはスーツでは味気ないと思ったのか、袴姿になっていた。
適当に相槌を打ってやると、彼はニヤリと笑いながら耳打ちしてくる。
レオリオ「まっ、お前からしたらA以外は皆変わらないのかもしれねぇけどな。」
クラピカ「なっ、何で彼女の名前が出てくるんだ！！」
レオリオ「よく言うぜ、さっきまでデレデレしてた癖によ。」
クラピカ「してな………うるさい。」
レオリオ「否定はしねぇんだな。」
この鬱陶しい酔っぱらいをどうにかしてくれと近くにいたキルアに視線を送る。
それに気付いて彼は振り返った。
キルア「何？」
レオリオ「クラピカがヘタレだって話。」
クラピカ「黙れ。」
キルアは興味無さそうに ふーん と呟いた後に予想打にせぬ言葉を繋げた。
キルア「…俺、Aと結婚するかも。」
「「！！！？？？」」
けけけけけ、結婚！？？
Aもキルアもまだそんな歳では無いはずだし、何しろお互いに険悪だった気がするのだが。
落ち着け落ち着けと自分の頬をさする。
レオリオ「ど、どういうことだそりゃ。」
キルア「兄貴の毒くらっても生きてたって知ったら、お袋がえらく気に入っちゃってさぁ。」
クラピカ(だからキルアの母が、門の前でAを見た時に驚いていたのか…。)
キルア「ほら。」
顎で指す方向には、彼の母に話しかけられ かつ 末っ子に睨みつけられてオロオロしているAの姿があった。
キルア「あぁなったらもう止めらんないね、俺は。あーあ、どうやって破談しようかな。」
肩を竦めてキルアはそう言った。
始まってもいない縁談に、端から断る気満々な所には触れないでおく。
レオリオ「取られちまうぜ、クラピカさんよ。」
クラピカ「Aは仲間だ！何回も言っているだろう。第一、年齢が近いだけでそういった関係性を築かせようとするところが…」
レオリオ「その大切なお仲間さんが困ってるぜ。」
私の本心を見透かしているかのように、ニヤリと笑うレオリオ。
何だかんだコイツには嘘を付けないんだよな…と半ば諦めすら感じる。
溜息をひとつ ついて、私はグラス片手に彼女の元へと足を進めた。
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ユーハ(プロフ) - 凄く良いですよね！私も大好きです。 (2020年11月7日 20時) (
レス) id: b943d98333 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ユーハさん» コメントありがとうございます。はい、旧ハンターの声優さん達が大好きなので入れちゃいました(^^) (2020年11月6日 20時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
ユーハ(プロフ) - HUNTERHUNTERの舞台の話も入れてるんですね！とっても楽しいです。体調に気をつけて更新頑張ってください！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: b943d98333 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます(^^) ご期待に添えますように頑張りますね！ (2019年8月20日 3時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月20日 0時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年8月16日 17時
