#60 ページ17
ゴン「起きてA。」
耳元にささやく声が聞こえてきたのは午前4時半。
「ふぁ〜、もう朝かぁ。」
寝ぼけ眼に見つめた彼は、やる気で漲っていて早く特訓したくてうずうずしているのが分かる。
「よしっ、皆を起こさないように気を付けなきゃね。」
ゴン「うん！」
夕べ約束した「秘密の特訓」を実行するべく、私とゴンは管理人室の裏の林に訪れた。
勿論 皆には秘密で。
*
#管理人室 裏山
そんなことを繰り返して約1週間。
心做しか逞しい身体付きになったような気がする。
ゴン「じゃあ俺湖の周り走ってくるね。」
「私はここら辺にいるから、何かあったらここにね。」
ゴン「うん！」
今朝もいつもの様に早朝に寝室を抜け出して特訓をしていると、木の後ろから声が聞こえてきた。
？「8日間毎朝4時半から7時まで飽きずに特訓とは、ご苦労なことだな。」
「！？く、クラピカ？
……な、なんのことでしょうか。」
クラピカ「誤魔化したって無駄だ。」
彼が指さす先には私が何日も蹴り続けて、べこりと凹んだ木の幹があった。
「あ、あはは…」
じとーっと見つめてくる視線が痛い。
クラピカ「お前もゴンも怪我人なんだぞ。怪我が悪化したらどうするんだ。」
「そりゃそうだけどさ…
キルアや私とゴンの代わりに頑張ってくれてる二人のことを思ったら、いてもたっても居られなくなっちゃって。」
クラピカ「…。」
クラピカは相変わらず私を呆れた目で見る。でも、一瞬綻ぶような表情をしたのを私は見逃さなかった。
クラピカ「＿＿手合わせ願いたい。」
「へ？」
クラピカ「レオリオ達には秘密だ。」
「ふふふ、クラピカも大概変わり者だよね。」
クラピカ「Aには言われたくない。」
正面に木刀を十字に交差させた彼を目掛けて、私は大きな一歩を踏み込んだ。
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ユーハ(プロフ) - 凄く良いですよね！私も大好きです。 (2020年11月7日 20時) (
レス) id: b943d98333 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ユーハさん» コメントありがとうございます。はい、旧ハンターの声優さん達が大好きなので入れちゃいました(^^) (2020年11月6日 20時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
ユーハ(プロフ) - HUNTERHUNTERの舞台の話も入れてるんですね！とっても楽しいです。体調に気をつけて更新頑張ってください！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: b943d98333 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます(^^) ご期待に添えますように頑張りますね！ (2019年8月20日 3時) (レス) id: 39e4a96b67 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月20日 0時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時：2019年8月16日 17時
