【H×H】緋の欠片 〜キルア奪還編〜【クラピカ】

#58 ページ15

クラピカ「やけに距離が近い奴だと思っていたが…まさかそういう訳だとはな。」



どうしましょう…クラピカがめちゃくちゃ機嫌悪そうです。女神様かのようにニッコリと笑っているけど、後ろから物凄くドス黒いオーラが伝わってきます……。




そんな不機嫌な彼とは対照的に、レオリオはお腹を抱えて爆笑している。



レオリオ「マジかよ、A…はははっ、クラピ、クラピカ女っははは…」


クラピカ「笑うなレオリオ！」



ゴンにヘルプを求めようとして目線を送ったけども、彼は広々とした建物に夢中でこっちに関心を向ける様子などさらさらなさそうだった。


(この裏切り者達！！)




「勘違いしててごめんね、クラピカ。」




クラピカの顔がめちゃくちゃ綺麗だからとか華奢だからとか、取ってつけたような言い訳を並べると、彼はため息をついた。




クラピカ「ハァ…もういい。」


「あ、あはは…」




誤魔化すように乾いた笑いを聞かせると、彼は私のおでこを人差し指で弾いた。


「痛っ」


クラピカ「お前の身長なんて裕に抜かしてやるし、もっと逞しい身体付きになってやるんだからな。」


「は、はぁ。」



「見くびらないように。」と付け加えると、彼は青い暖簾をくぐった。



(命拾いをしたわ…。)

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