【H×H】緋の欠片 〜キルア奪還編〜【クラピカ】

#55 ページ12

#ククルーマウンテン ゾルディック家前






クラピカ「これ…人骨だぞ。」





クラピカが地面に落ちた物体を観察しながら呟いた、その一言に凍りついた。目の前にそびえる数メートル級の門に固唾を飲む。






レオリオ「この先には何があるんだよ…おっかねぇな。」


「考えたくもないね。」






10分前ゾルディック家の面に到着した私達だったが、呼び鈴が無ければ門番も居ないもので見事に足止めをくらってしまったのだ。






ゴン「レオリオ体当たりしてみてよ。」


レオリオ「分かったぜ。」






ドン





レオリオ「痛ぇ…ビクともしねぇな。」


ゴン「じゃあさじゃあさ、こうやって＿＿…」








あぁでもない、こうでもないと門の前で騒いでいると、隣の管理小屋からお爺さんが出てきた。







ゼブロ「ほう、あなた方はキルアお坊ちゃんのお友達なんですか。」







ゼブロと名乗るそのお爺さんが言うには、正面にあった門 通称『試しの門』を開けないと、館には進めないらしい。


門はいくつかの扉が重なるようにしてできていて、一番小さな門を開けるだけでも2トンの力が必要とされるそう。








ゼブロ「どうです、特訓していきます？」


ゴン「うん、勿論だよ！」








二つ返事でゼブロさんのご厚意の元、管理人室をお借りして特訓を積むことになったんだけど＿＿＿









「…今 腕使えるのってクラピカとレオリオだけだよね？」



ゴン「そういえばそっかぁ、忘れてた。」





おい、可愛いから許すけど おい。






クラピカ「ということは、私とレオリオで1トンずつか。」



レオリオ「まぁ、やるっきゃねぇな。」








そう言って二人は腕まくりをした。




残念なことに戦力外な私は、クラピカがあの顔に似合わずムキムキになっちゃったら困るなぁとひとり悩むのでした。

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