＊番外編八 - ×××年後に ページ44
＿＿×××年後、
戦はなくなり平和な時代が訪れてもなお、その生命は偶然に偶然を重ね、数奇な運命線を辿るのだった……＿＿＿＿
尾浜「兵助、昨日見たぞ〜」
したり顔で近付くクラスメイトに兵助は顔をしかめた。
無自覚ならよかったものの、思い当たる節がわずかながら存在していたのでどう返したら良いのか戸惑う。
尾浜「あの娘、あそこの女子校の子だろ。いつの間に知り合ったんだ？」
久々知「まぁ、成り行きで……」
その成り行きってのが気になるの！！
中々口を割らない兵助に業を煮やし、彼は隣のクラスの三郎達の所へ向かった。
そんな後ろ姿を眺めつつ、はぁ……と兵助はため息を付いた。
.
一方、同時刻別地点にて。
女子1「ちょっとA！彼氏なんていつの間に作ったのよ！」
女子2「抜け駆けかよぉ」
「うぇっ！？ど、どういうこと……？」
いきなりのことにAは目を丸くする。聞けば、昨日の放課後に隣の男子校の生徒……即ち兵助と下校していたのを見られてしまったらしい。
最初に断っておくが、Aと兵助とは相思相愛の関係ではない。
見知らぬ男に後をつけられ悩んでいたところを彼が機転を利かせ助けてくれた。
ただそれだけの関係なのだ。
しっかりとその有無のことを伝えた筈なのに、何故だか友人達は益々楽しそうにする。
女子1「よし、男子校の前に待ち伏せしよう。」
「え」
女子2「そうね、まずはその男子のLIMEを聞き出さなきゃ！」
「ちょっ」
女子3「接点がないことには始まる恋も始まらないからね。」
「そんなんじゃないって」
お向かいの男子校でも全く同じ計画が練られているとは、この時には思いもしなかった。
＿＿＿＿＿＿＿
藤A
名門私立女子高の生徒。生徒会副会長。
真面目だが少々世間知らずな面があり、何かと世話を妬かれている。
機械は得意じゃない。LIMEの使い方は最近覚えた。
久々知兵助
名門私立男子高の生徒。
基本的には勤勉で心優しい青年だがたまに度を越した天然具合を発揮することがあり、黄色い声援を上げる女子を見る度に「騙されてるぞ」と友人達は思うらしい。
豆腐愛は健在。イソフラボン狂い。
To be continued………???
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いちごのヘタ - 面白すぎて一気読みしました！何年も前の作品ですが、コメント失礼します！ (12月12日 17時) (
レス) @page45 id: 508422f3b7 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは！！ これ面白かったです！！ 続きが、、、どうなるのやら気になるwww (2022年7月10日 21時) (レス) @page45 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 今日一から読みはじめて読み終わりましたが、とても素敵な作品でした。！！完結から一年経っていますがそれでもおもしろく、全員のキャラが立っていて素晴らしい作品でした。！楽しませていただきありがとうございました！ (2021年12月22日 12時) (レス) @page45 id: 005af4cbb4 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 蒼葉碧さん» はじめまして、こんにちは。わーーー、モブシリーズの蒼葉さんじゃないですか……！まさか読んでいただけてるなんて(;_;) 勿体無いお言葉をありがとうございます。今後も気まぐれな更新となりますが、お付き合い戴けたら嬉しいです。 (2020年9月2日 9時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - こんにちは。完結おめでとうございます！とても素敵なお話でした^ ^これからも応援しております。季節の変わり目ですのでくれぐれもご自愛ください。 (2020年9月2日 5時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a062/
作成日時：2020年8月18日 23時
