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伊作「おーい、A！」
「はーい！
…＿＿ごめん、呼ばれちゃった。」
久々知(善法寺先輩、絶対わざとだな。)
先輩め、態々人混みの奥に居るなんて。
やっと辿り着いた先、揉みくちゃにされてぜぇぜぇと肩で息をする私に伊作先輩は「ごめん。」と苦笑いした。
伊作「最後に君の顔を拝んでおきたいと思ってね。」
「効能とかご利益とか何もありませんよ。」
伊作「ははは、確かにそうだ。」
じゃあ意味無いな、と笑いながら言う伊作先輩に、本当に何で呼んだのかと私は訝しげな視線を送った。
一頻り笑ったあと、先輩はその視線に答えるように急に真面目な顔をして私を見た。
伊作「君は…Aは僕の思い出の象徴だから。」
「思い出の象徴……？」
伊作「あぁ、そうさ。僕が今此処に居るのもAのお陰。」
「………私、そんな大層なことしましたっけ。」
伊作「してるよ、沢山。
…………君はそんな風に思ってないんだろうけど。」
思い出の象徴？
伊作先輩が此処に居る理由？
訳が分からず首を傾げた。
そんな私を、またくすりと笑って先輩は見る。
心なしか、周りの忍たま達の視線も集まっている様に感じた。
伊作「＿＿ねぇA、最後に一つだけ僕の我が儘を聞いてくれないかい。」
「ん？はい………＿＿＿＿＿！？」
「「「「「！！？？」」」」」
伊作「ふふっ、またね。立派に精進するんだよ。」
「え、えぇ……」
伊作遅いぞ、と先を進む食満先輩に呼ばれて伊作先輩は駆けていく。
そんな姿をぼうっと眺めたまま、私は右頬にそっと手をやった。
数馬「ねぇ、今…」
左近「伊作先輩がA先輩の頬に」
乱太郎「せ、接吻…してましたよね？」
伏木蔵「きゃ〜スリルとサスペンスぅ！」
保健委員会のその言葉で、目の前で起きたことが確かだったと認識する。
背中に感じる視線が私と久々知君を交互にしているのが嫌でも分かった。
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かにかま(プロフ) - j061191さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えますよう精進いたしますね(^^) (2020年7月19日 15時) (
レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
j061191(プロフ) - まだまだ続きが楽しめるなんて嬉しいです…！受験とのことで無理なさらず…陰ながら応援しています (2020年7月18日 21時) (レス) id: ad5fefd1f8 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - j061191さん» コメントありがとうございます。勿論、アイ・アム・独身と言えなくなる日まで書くつもりでいます。実は、書きたい展開の二つくらいしか書けていないのです……。今後ともよろしくお願いします(^^) (2020年7月18日 10時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
j061191(プロフ) - 毎日更新楽しみに読ませていただいています。ネタバレになってしまうといけないのですが、名前を呼んでくれてキュンとしました。ここまで来たら独身→既婚になるまで読みたいなぁ、なんて…。じれったい関係はずっと続くのか！？続きも楽しみにしています！ (2020年7月18日 8時) (レス) id: ad5fefd1f8 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - j061191さん» コメントありがとうございます。ゆっくりですが、きっと真っ直ぐに向き合える日がくると思うので、その日までお付き合いよろしくお願いします！ (2020年7月14日 13時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かにかま | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a062/
作成日時：2020年7月5日 19時
