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翌朝、早々に朝食を済ませた私は朝顔が咲いた森を歩いた。
普段ここを通るのはクラピカの仕事が終わった夕方が多いものだから、何だか新鮮な感じだ。
小道を抜けると一瞬にして現れる街の風景。
二日目にして、これもまた新鮮な感じがした。
*
("おはようございます。")
女将「おはよう。早速仕事を頼むよ。机の上のシャツや背広の釦を留めといておくれ。」
("分かりました。")
女将「あぁ、任せたよ。」
奥で私が繕いをする中、女将さんは高級そうな服にアイロンをかけている。
客が来たら相手をして、また人が居なくなれば手を動かす。
目が回ってしまいそうな程忙しそうな彼女の様子を見れば、ワケありな私が雇ってもらえた理由がすぐに分かった。
十二時を報せる鐘の音が響く頃、女将さんは隣の建物からバスケットを抱えて戻って来た。
女将「そろそろ昼休憩にはいろうか。」
(はい。)
女将「今日のお昼はサンドウィッチだよ。」
(やったー!)
女将「ははは、やっぱりアンタは分かりやすい娘だね。」
美味しそうなサンドウィッチを前にして、喜ばないはずがないだろうに…。
何となく指摘されたことが恥ずかしくて俯くと、女将さんはまた笑った。
女将「ところでアンタは幾つだい。」
("17歳です。")
女将「へぇ、ウチの坊主と近いな。」
("息子さんがいらっしゃるんですか?")
女将「あぁ。あの阿呆面、憎たらしいったらありゃしないよ。」
(ふふふふ)
そう言いながらも、女将さんの顔は優しい微笑みを浮かべているものだから、思わず笑ってしまった。素直じゃないんだな。
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金糖の少女 - 恋愛感情で動きを変えないという解釈…!!わかります!!自分も同じ解釈なんですけど恋愛小説ともなると難しいのでどうしても解釈不一致な作品ばかりになってしまうんですよね…(急募 語彙力) (12月15日 16時) (レス) @page46 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます。シリアスなシーンが多い彼なので、創作の中だけでもほっと一息つける瞬間があって欲しいなと思い書きました(^^) お返事遅れてしまいすみません。 (2022年7月8日 0時) (レス) @page49 id: a48c4b505b (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - めっちゃ面白かったです!読み終わったあと、心があったかくなった感じがしました笑 (2021年5月27日 9時) (レス) id: 21a845e247 (このIDを非表示/違反報告)
かにかま(プロフ) - 凛太さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです(^^) (2020年11月11日 10時) (レス) id: c18fa87c81 (このIDを非表示/違反報告)
凛太 - めちゃ読みやすかったし、面白かったです!!! (2020年11月11日 6時) (レス) id: caca9cc888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かにかま | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0660ea0a061/
作成日時:2020年4月12日 1時