〇別の世界線のお話 ページ48
((36話のパーティー後を思い浮かべてもらえたら幸いです。))
「…お姉さん。」
「…たけちーくん、振られちゃった(笑)」
「…無理に笑わんでええから。」
結局親に逆らうことができなくてソノダさんとのお見合いが決定してしまった大夢
何とも言えない複雑な顔の大夢から
_____「…ごめん、俺だとAさんを幸せにできない。」
という言葉
パーティーが終わるまでなんとか耐えきった
みんなは仕事で来ているし、私だけ私情でパーティーを台無しにするわけにいかなかったから
けれど視界に入るのは大夢とソノダさんの2人の姿で
「…！」
胸が痛くて、久しぶりの失恋
大夢には振られないと思っていたことが恥ずかしい
「…Aちゃん？」
「…ん？」
たけちーくんは私の泣き顔を見ないように真っ直ぐ前を見ながら話しかけてくれる
「…あの口約束覚えとる？」
「…約束なんてしたっけ？」
「…俺と付き合わん？」
ただの軽口だと思っていた、たけちーくんの言葉
枕詞の"大夢に振られたら"を思い出してまた涙が落ちる
「…泣かすために言ったんやないって(汗)」
「…違うもん、これ汗。」
「それだとAちゃん汗っかきなんやなぁ(笑)」
空気を和ますために笑っておどけてくれるたけちーくん
そんな優しさが今はとても胸に刺さって、涙が加速していく
「俺じゃダメ？」
「…ダメって言うか、全然たけちーくんのこと知らないし。」
「…6月3日生まれ、今年で22歳。」
「…？」
「親がこの(株)INIに働いていて、俺も卒業後はここで働きます。」
「…うん。」
「趣味は筋トレ、料理も練習中、なんでもハマりやすいからAちゃんの好きな物教えてほしいな。」
「…」
「…後のことはこれからでもええんやない？」
怒涛の自己紹介に戸惑いながらも全て聞き
…威尊くんの本気度が伝わってきた
「…私のこと好きなの？」
「…多分、これからもっと好きになるわ(笑)」
「…何それ(笑)」
語尾に"知らんけど"がつきそうな曖昧な表現に信じてもいいのかな？って思うけど
威尊くんの瞳は真っ直ぐで、ああ嘘じゃないんだなって
「…しばらく思い出して泣いちゃうかも。」
「ゆっくり思い出に変えていこ？」
「私がさつだし、女の子らしくないよ？」
「失恋でこんだけ泣けるなら十分(笑)」
「…利用しちゃうかもよ？」
「…喜んで利用されるわ。」
優しく笑いかける威尊くんはまさに王子様そのもので
少しずつ涙も止まってきた
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しいたけ(プロフ) - シキさん» シキさん初めまして！まさか書き手さんにも見てもらえるなんてと焦っております…。番外編も随時、こっそりと更新しますので楽しみにしてほしいです！コメントもはちゃめちゃに嬉しいです！ありがとうございました♪ (3月5日 14時) (
レス) id: 68c1161521 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！毎日ドキドキしながら更新を楽しみにしていました！今後の2人も番外編としていつかお会いできるように楽しみにしてます。素敵な小説をありがとうございました。 (3月5日 13時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - えのき茸さん» えのき茸さん、コメントありがとうございます！確認をしてみたらお話が非表示になっていました(汗)早めに気がつけてよかったです(T＿T)これからもこのようなコメントぜひお待ちしております！ (3月3日 18時) (レス) id: 56c387e988 (このIDを非表示/違反報告)
えのき茸 - 書いてほしいというお願いとかではなく、気になり過ぎておかしくなりそうなほどにしいたけさんの小説を楽しみにしている人間がいることをお伝えしたく、感想を送らせていただきました。応援しています。 (3月3日 13時) (レス) id: e5a5f39e57 (このIDを非表示/違反報告)
えのき茸 - しはじめまして、こんにちは。いつも楽しく拝見しております。私のただの希望なのですが、Nメゾンの「吊り橋効果」と「今夜は」の間にあったことを読みたいです。 (3月3日 13時) (レス) id: e5a5f39e57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しいたけ | 作成日時：2024年2月19日 14時
