旧石器時代 ページ38
駅に着くまで10分ほど
あれから藤牧くんの謎の講習会が始まった
「…まず、軽々しく言う好きは禁止で。」
「好きが禁止…？」
「あんまり好き好き〜って言われると、好きに対する価値が減る。」
途中の好き好き〜は私の真似ですか？
点数化すると10点ぐらいですよ、100点満点中ね
「あと突発的な行動も禁止。」
「…例えば？」
「それは都度注意します。今言っても分かんねーでしょ？バカなんだから。」
「藤牧くんよりバカではないと思うんだけどなー。」
「そのケンカ買うけど、どこなら折ってもよさそ？」
「不謹慎！やめて！私を大切にして！」
「大切だから手がでるんだよ。」
？？？
なんかアイスコーヒーのホットで！って感じで意味分からないよ
「…あと、結局俺とどうなりたいわけ？」
「あ、好きしか言ってなかったもんね。」
次のステップに進まないとだよね
「私から1ついいでしょうか…？」
「どうぞどうぞ。」
「あの、今日からお互い好き同士？っていうことなので…。」
言葉にすると改めて恥ずかしい
藤牧くんもちょっと下を向きながら小石を蹴っている
「…うん。で？」
「…まずは、お友達から、よろしくお願いします！！」
言えたーーー！！ちょうど駅にも着いたしいいタイミング！
「…バカなの？」
口を半開きで眉をしかめる藤牧くん
「こういうのは、お友達からって聞いたから！」
「どこの時代から来たんだよ！令和の幼稚園生の方が進んでるだろ！」
ありえねー。藤田バカだしなー。
…バッチリ聞こえてますよ
2人で電車に乗る、朝よりかはやっぱり空いている
「もう俺から言うけどさー。」
「んー？」
「付き合うとかそういう思考にならないわけ？」
「…彼氏彼女的なアレですか？」
なんだー知ってんじゃーん。と感心している藤牧くん
「…まだ私たちは早くない？」
「は？」
「仲良くなったのも最近だし、まだお互いのこともそんなだし…」
「仮にいつになったら…いつまで待たせるつもり？」
この俺を待たせるのかと言わんばかりの態度
「んー…20歳、とか？」
適当に縁起が良さそうな20歳を選択
「…」
「…?」
何度も見た呆れ顔の彼 vs この返答は間違えたと気がつく私
「20歳ね、20歳。あーあ…そこまで俺を待たせるならこれから一生責任とれよ。」
あと2年弱…
何かを覚悟した藤牧くんはそう私に言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いかだべーすけ - 京介sideありがとうございます！！想像通りきゅんきゅん通り越して、ぎゅんぎゅんでした😍これからも楽しみにしてます🫶 (2月18日 13時) (
レス) @page44 id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)
いかだべーすけ - あの！できればで全然大丈夫なんですが、京介sideも見てみたいかもです､､！ご検討よろしくお願いします！🙇 (2月17日 18時) (レス) id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)
いかだべーすけ - しいたけさん» ありがとうございます！！！！！めちゃくちゃ楽しみにしております！洪水状態まで読ませていただきました、最高すぎます！🫶 (2月17日 18時) (レス) @page35 id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - いかだべーすけさん» べーすけさんのためにも張り切って創作していきます😊2人のこれからの展開を楽しみにしてください🫶🫣 (2月17日 11時) (レス) id: 814a8b496f (このIDを非表示/違反報告)
いかだべーすけ - 感情移入です！誤字すみません！ (2月16日 19時) (レス) id: 2dd3b11f89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しいたけ | 作成日時：2024年2月14日 13時
