それは急加速した ページ27
18時5分、向かうのはもちろん駅
「藤田サーン。」
ちょっとー、
って着いてくるのは藤牧くん。
「離れてよ、私許してないんだけど。」
精一杯睨んで威嚇をするも
「おー、怖い。」
にやにや笑いながら私の後ろを歩いてる。
さっきまで照れていたであろう耳はどこにいったのやら
その事について指摘をしても
きっと気のせいって言われるオチなのは想像がつく
「今日さ、驚きでいったら何点ぐらい？」
「…上限が分からないけど120点ぐらい。」
「規格外ってところか。」
満足そうに頷き外の景色を見ている。
「驚きすぎて嫌いになりそうだった。」
本当だからね！とかなり念を押して伝えると
「…本当に嫌だった？」
表情は読み取れないが声のトーンはさっきよりも暗くなった。
「どれが嫌だった？何をしてほしくなかった？」
急に真面目なトーンで問いかけられ
「えっと、やめてって言ったのにやめてくれなかった所とか。」
30分前のことを思い出すと
顔も耳もまたぶわぁって熱が再燃してきた。
「あとは？」
「あと、は…」
ダメだ
背中越しの藤牧くんの存在や
男の人って感じの手
聞こる鼻歌と
何度も形を変えて呼ばされた《京介》の名前
シチュエーションも相まって早くなっていった拍動
一つ一つがはっきりと思い出せてしまう
「…今さ」
うつむいていた顔を少しあげると
にこっ、と目細めて八重歯を見せている藤牧くんが
「また、頭の中が俺でいっぱいになった？」
藤牧くんは駅に着いたみたいで降りていった。
帰宅するといつもより帰りが遅い私を心配していた両親と
げ、帰ってきた と顔をしかめている妹
ふらふらと自室に籠り制服のままベッドへ倒れ込む
ぐるぐるぐるぐる
思っていたことを口に出してみる
「藤牧くん」
私の作り笑いに気がつくほど見ていて
「京介くん」
私が変わった日にもいち早く気がついてくれて
「京ちゃん、」
屁理屈で生意気、口が悪くて
「京介…」
「他の人も、こうやって呼ぶのかな」
「手を繋いだり、ぎゅーってしたり、その先とか…」
やだよ、
考えただけでもうキャパオーバー
急加速した強引な戦法は
「初恋だぁ…」
未知な気持ちを教えてくれた。
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いかだべーすけ - 京介sideありがとうございます！！想像通りきゅんきゅん通り越して、ぎゅんぎゅんでした😍これからも楽しみにしてます🫶 (2月18日 13時) (
レス) @page44 id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)
いかだべーすけ - あの！できればで全然大丈夫なんですが、京介sideも見てみたいかもです､､！ご検討よろしくお願いします！🙇 (2月17日 18時) (レス) id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)
いかだべーすけ - しいたけさん» ありがとうございます！！！！！めちゃくちゃ楽しみにしております！洪水状態まで読ませていただきました、最高すぎます！🫶 (2月17日 18時) (レス) @page35 id: fb4d5611fc (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - いかだべーすけさん» べーすけさんのためにも張り切って創作していきます😊2人のこれからの展開を楽しみにしてください🫶🫣 (2月17日 11時) (レス) id: 814a8b496f (このIDを非表示/違反報告)
いかだべーすけ - 感情移入です！誤字すみません！ (2月16日 19時) (レス) id: 2dd3b11f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しいたけ | 作成日時：2024年2月14日 13時
