愛ある説教 ページ11
その後は
京介くんのためにバイトを始めたこと
内緒にしていたのは慣れてから伝えるつもりだったこと
連絡頻度が少なくなったのはお客さんにその方がいいと言われたから
そのお客さんに追いかけられたこと を全部話した
「…で？」
「？？？」
「総じて言いたいことは？」
「…ごめんなさい。」
「ん。」
「助けてくれて…ありがとう、ございました。」
「ん。」
久しぶりに会ったせいか中々顔が見れない
「…まだ怖い？」
「…ちょっとだけ、かな？」
「…俺のことも無理？」
「…んーん。」
首を横に振るが顔は見れない状態
「もっと近づくけど、いい？」
「…」
ゆっくりと近づいてくる京介くん
座っている私に目線を合わせ
「怖かったな。遅くなってごめん。」
と悪くないのに謝られたことで
「…私の方こそ、秘密にしててごめんさい(泣)」
私は泣いてしまった
『…うん、うん。ちょっと帰りが遅くなるね。あ、』
『…初めまして。藤田Aさんとお付き合いをしている藤牧京介と申します。これから家の近くまで送ります。遅くまで付き合わせてしまい申し訳ないです。』
と私の親と電話をしている
「ほら、帰るぞ。」
「うん。」
私の最寄り駅に向かうため、一緒に電車を待つ
京介くんの左手の小指と薬指を気がついたら握っていて
滅多にしない私からの行動に驚きつつも
京介くんは手のひら全体で私の手を包み込んでくれた
「…あったかい。」
「まあ、暑がりなんでね。」
とそっぽを向いている
「…なんたらは早いうちに、と言うからさ。」
と、電車に乗った京介くんが
「…なんでしょう？」
「その男が言ってたのは100%嘘だからね。」
「…はい。」
「少なからず、俺はね？連絡は取れた方が嬉しいし、会えた方がさ良いと思う。会えないよりかはね。」
「…はい。」
「怒っているのは、その男の言うことを100%鵜呑みにして行動していたってとこ。」
「…」
「Aはさ、俺のために行動してよ。俺のことを考えて、何が好きで何をされたら嬉しいか。」
「…うん(涙)」
「…今なら分かる？」
「京介くんのために、会える時間つくる、連絡もなるべく早く返す…！」
「まあそれは時と場合によるけどな。」
泣くなよーとちょっとおどけながら慰めてくれる好きな人
「…次の駅？」
「うん…。」
「早く泣き止んでよ、俺が泣かしたみたいじゃん。」
ある意味そうなんだけどね、ありがとう京介くん。
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しいたけ(プロフ) - 素の 8LOOMYさん» コメントありがとうございます！前作からなんてとても嬉しいです♪藤牧さんの良さを全面に出すために天然多めに描いています(笑)これからもよろしくお願いします！ (2月22日 1時) (
レス) id: 98fcbdbf9f (このIDを非表示/違反報告)
素の 8LOOMY - 前作から見ていたのですが、主人公の天然に京ちゃんのツッコミがクセになり、いつも笑いながら見ています🤣続きも楽しみにしています！！ (2月21日 22時) (レス) @page6 id: 3ce2eec617 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - いかだべーすけさん» 前作に引き続き嬉しいコメントありがとうございます！どんどん縮まっていく2人の物語をお楽しみください♪ (2月21日 10時) (レス) id: 98fcbdbf9f (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - 綺さん» ありがとございます(T＿T)書いてみたいお話がたくさん思いついたのでこっそり続編を作りました！これからも優しく見守ってくださると嬉しいです♪ (2月21日 10時) (レス) id: 98fcbdbf9f (このIDを非表示/違反報告)
いかだべーすけ - 続編ありがとうございます！！！完結してしまったのかと、寂しかったのですが、嬉しいです！！✨これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2月20日 22時) (レス) id: 73d9cc3ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しいたけ | 作成日時：2024年2月20日 21時
