雪の華【煉獄杏寿郎】

状況把握 ページ24

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「……え？」



「わっしょい！わっしょい！」



「杏寿郎？」


「わっしょい！わっしょい！」


「え？？？？？

き、杏寿郎……？」




「わっしょい！」




「あ、うん…………もうそれは、すごくわかったから……」




駄目だこれ。


何を言ってもお祭りの音頭が返ってくる。




何かを杏寿郎と食べるのは初めてだけど……


え、杏寿郎は食べる時に祭り気分で

わっしょいわっしょい連呼しながら食べるって事？


そんな人いる？


待って落ち着いて、私


杏寿郎の町ではそれが普通なのかもしれない…………



いやいやいやいやいやいやいやいやっ


そんなの聞いた事ない！



やっぱりこれは杏寿郎独特の言動だよ…ね？


そう考えたら……



「ふ、っ」



「どうした！A！」



「〜〜〜〜っ、

ちょ、っすごく……ツボに入ったみ…たい」



「よもや、何がだ？！」





凄く面白い。


こんな人いる？


食べる時にわっしょいって。


やっぱり杏寿郎は面白くて一緒にいて飽きないなあ




「ふ、……っふふ」



「A……」


「……楽しいね、杏寿郎」


思わず、心の声がすんなり出た。




「っ……そ、そんなに笑顔になってくれて俺も嬉しいぞ！うむ！！！」

杏寿郎はいつになく大きな声でそう言って、何故かもう残っていない芋羊羹のお皿に向かって楊枝を刺していた。


あ〜〜笑ったな。


こんなに笑うのは初めてかも知れない。





そういえばこの時の杏寿郎はなんだか顔が少し赤かった気がする。



気のせいかな？

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