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澄んだ匂い ページ2

「胡蝶さんはいる?」



凛とした綺麗な声



一定のトーンと何も感じない無表情でその人は問い掛けた

昨日会っているのにも関わらずさも初対面、他人行儀のような態度に、思わず面食らった


俺の事を覚えていないのだろうか

名前は何だとか

また会ったねとか


うぅん……そういう馴れ合いの類を全てすっ飛ばしている……



これは、初対面の体で自己紹介した方がいいのだろうか

いや、俺の事を知っているからこそなのか?!




「聞いてる?竈門炭治郎くん」


覚えてた!!!!


「あ?!はいッ!すみません!
胡蝶さんは今出掛けていて…でもすぐ戻ってくるって言ってましたよ」


「そう、ありがとう」



そう言うと、氷柱の人は近くの縁側へ腰掛けた

胡蝶さんが来るまで待っているつもりなのだろうか



「あの、俺の事覚えていてくれたんですね
名前聞いてもいいですか?」


「むひょう…霧氷A」


霧氷Aさん…


目の前の彼女からは匂いがほとんどしない。

澄んだ空気のようだ。


身体に自然にスーッと入ってくる冷たくて気持ちがいい、そういう匂い。


そう、まるで氷のように。




「霧氷さんはどうしてここに?」


俺は彼女の隣に座ると、気になっていたことを聞いた。

俺が隣に座ったことに一瞬驚いたのか少し目を開いたが、また元の表情に戻ってしまった


「四日ほど前に任務で腕の骨を折って…昨日あの人に
ここに行けって言われたから、来たの」


四日?!四日も放置してたのか?!

ずいぶん放っておいたんだな……


骨が折れたら痛くて動くどころじゃないというのに……


現に俺は正直この何日間かとても辛い



というか


「?あの人に言われた、って」


誰ですか?と聞こうとしたその時

儚い人→←氷柱



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(プロフ) - ゆうさん» 再度コメントありがとうございます。とてもとても嬉しいです(;;)諸事情で完結まで時間がかかると思うのですが宜しければ何卒、気長にお待ちくださいませ、、! (2020年12月7日 23時) (レス) id: b76cd08d2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新待っていました!続き楽しみにしています! (2020年11月22日 2時) (レス) id: e0580f81f7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます。そんな…何回も読み返していただいてるなんてとても嬉しいです( ; ; )ゆっくりになるとは思いますが今後ともよろしく致します、! (2020年11月22日 1時) (レス) id: b76cd08d2c (このIDを非表示/違反報告)
りり - すごく素敵なお話で何度も読み返しています!無理せず更新頑張ってください。応援してます! (2020年11月18日 20時) (レス) id: 100354a5be (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 梟と烏の羽にさん» コメントありがとうございます。そのように言っていただいてとても嬉しく感じると共に、心温まりました。今後ともよろしくお願い致します。 (2020年11月14日 1時) (レス) id: b76cd08d2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月6日 0時

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