sing for you ページ30
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CY「A」
呼ばれた声に反応して頭についた紙を退ける。
するとそこにいたのはチャニョルで。
「チャ、ニョル」
CY「…っ、会いたかった」
そう言ったかと思うと、
ぎゅううと、力強く抱きしめられる。
ああ、久しぶりのチャニョルの体温。
チャニョルの香水。
…ずっとずっと、会いたかったんだ、私だって。
「チャニョルぅ、」
CY「ふふっ、ビックリした？」
「別れ話かと、」
CY「えっ、そんなわけないじゃん！」
「やっぱりお嬢様は嫌いだーって、」
CY「違うよ」
今まで溜め込んで来た感情が爆発して、涙が止まらなくなった。
その間チャニョルはずっと、私の背中を抱きしめたままさすってくれていた。
…と、そんなこんなしているとチャニョルの肩越しにニヤニヤとする集団がいるのに気づいた。
「…え、EXO？」
CY「ぴんぽーん」
BH「ヤー、やっと気づいたよ！」
CH「二人の世界に入り込みすぎだってー」
CY「ははっ！悪い悪い。じゃあ、始めよっか」
そう言ってチャニョルはEXOのメンバーのもとに行くと、バーのステージになっている椅子に皆んなを引き連れて座った。
そうしてチャニョルは、ギターを構えて、ポロンポロンと少し音合わせをした後、
CY「じゃあ聴いてねA、sing for you」
そう言って、チャニョルのギターに合わせてEXOのみんながsing for youを歌ってくれた。
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作者名：えりぬんてぃうす | 作成日時：2016年9月28日 23時
