20 すきだから ページ21
キーンコーンカーンコーン
『それじゃあ今日はここまで。号令。』
''起立、気をつけ、礼''
"ありがとうございました〜"
授業が終わり、次の教科書の準備をしていると、
私の机にやってきたのは、有岡先生だった。
有『高田さん、放課後、生徒指導室来れるかな?』
「…はい。」
なんだろう?私、何かやらかしたかな。
心当たりないな。
なんて考えながら、放課後、生徒指導室の扉を開く。
「失礼します。」
先生は、窓を眺めて黄昏てた。こちらを見ると、優しく話しかける。
有『高田さん…昨日はどうしたの?なんかあった?』
「え、」
有『あの写真見つけた時、"言ってくれたら良かったのに"って、言ったよね。
それ、どういう意味?』
「そ、それは…」
ダメだ。言ってはいけない言葉を、言ってしまいそう。
「先生…が、好き、だから。」
お願い。止まって、私の口。
「…だから、その。彼女がいるって言ってくれれば、片思いなんかしなかったのにな、って。。」
目をまん丸に見開く有岡先生。
その場にいられなくなって、生徒指導室を出た。
41人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りりあ | 作成日時:2022年11月6日 15時