19 一方通行 ページ20
翌朝。泣いて腫れた目は、メイクで頑張って隠したけど、上手く誤魔化せてるかな。
重い足取りで学校へ向かう。有岡先生と、どんな顔して会えばいいんだろう。
麻「Aおはよーう!」
知「高田おはよう!」
付き合いたてで幸せそうな2人がやってきた。
「2人とも、おはよう。」
麻「A…どうしたのその顔、なんかあった?」
「…やっぱり、バレちゃったか。」
2人に、昨日の出来事を全て話した。
麻「そっか…でも、そんな簡単に忘れられる想いじゃないでしょ?Aの気持ちは。」
「うん。1回好きになった人だから。」
知「だったら無理に忘れることないよ。
それだけ気持ちが大きかったって事だと思うよ。
辛かったら、いつでも僕たちのとこおいで?」
「麻衣…ちいちゃん…ありがとう。。」
いい友達を持ったなあ。
朝のHLの有岡先生は、当たり前だけどいつもと変わらなかった。
彼女がいるってわかってても、先生のことを見ると、やっぱり好きだなあって。私、恋してるんだなあって。
私がどんなに先生のことを想っていても、先生は普段通りで、何も変わらない。
私の想いは、一方通行。
"片思いも楽しいじゃない"
全然そんなことなかった。片思いって、こんなに苦しいんだね。
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作者名:りりあ | 作成日時:2022年11月6日 15時