有岡せんせいっ (ページ14)

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13 ドキドキページ14

体育祭当日。

有『皆んな、今日は今まで君たちが一生懸命練習してきた成果を、見せつけてやろうな！』

教室で、有岡先生がクラス全員に言った。
みんなの士気も高まる。

私たちのクラスは、入学して1ヶ月しか経ってないとは思えないほど、団結していた。

✳︎✳︎

体育祭が始まった。

騎馬戦や、二人三脚や、障害物競走。

私たちのクラスは、どれも好成績だった。

そしていよいよ、リレーの番。
応援席で、隣にいたちいちゃんに話しかけられる。

知「緊張してる…よね。大丈夫！あんだけ練習したんだもん。失敗したっていい、全力で走って！」

「ちいちゃん… うん！ありがとう！！」

パーンとピストルが鳴り、リレーが始まる。
青組…私たちのクラスは、今のところ１位。
ついに、ちいちゃんがバトンを受けとった。

練習のときより、ダントツで速くて、その姿は輝いていた。

そして私の手元にバトンが渡る。

このまま、駆け抜けるんだ。

そして、テープを切った。

青組は、ぶっちぎりの１位。

青組の応援席から、わーっと歓声があがる。

有『高田さんっ！！』

すると、ゴールに有岡先生が来た。

有『すごいよ！！！もう感動しちゃった。…高田さんがいっぱい練習してたの、見てたからさ。。』

涙目でそう話す有岡先生。私も釣られて泣きそうになってしまう。

「先生…」

有『おめでとうっ！』

「わっ、せっ、せんせ？」

気がつけば、有岡先生に抱きしめられていた。

有『ごめんごめん、嬉しくて、つい。笑』

私の顔は真っ赤に染まり、心臓の鼓動は速くなる。

走った後だからとかではなく、恋とかいうやつのせいで、ドキドキしてるんだ。