11 実はね ページ12
有『あ、今結婚してないんだ〜良かった、って思ったでしょ?』
「そ、そんなこと、思ってませんし!!」
有『ふふ、顔が緩んでるよ。そんなに俺が結婚してなくて嬉しかったの?』
「…別に、気にしてないですから。もう、この話やめません??」
なんだか恥ずかしくなって、話題を変えようとしてみた。
有『そうだね。笑』
"有岡せんせーい、ちょっといいですか。"
有『はーい、今行きます!高田さんごめんね、行ってくる。また明日、話そうね。』
「はい、また明日。」
教頭先生に呼ばれて、有岡先生は行ってしまった。
帰ろうとカバンを手に取ったとき、扉が開いた。
麻「あれ、Aまだいたんだ。帰んないの?」
「あ、うん。今、帰るとこ。」
麻「そっか。じゃ、一緒に帰ろうよ。」
「うん!!」
麻衣と並んで帰る道。
最初は今見てるドラマの話とかしてたけど、なぜだか恋バナになっていた。
有岡先生ともさっきしたばかりなのに。笑
麻衣はちいちゃんが好きだって。
びっくりしたけど、素直に応援したいと思った。
麻「で、Aは好きな人いないの?」
「わ、わたしは…」
麻「ん?」
「ぜったい、誰にも言わない?」
麻「言わないよ〜。私も教えたんだから、教えてよ〜。」
小学校から仲良くしてる、麻衣。
恋の悩みとか、なんでも相談し合ってきた。
でも、今まで先生を好きになったことなんてなかったから、きっと言ったら驚くと思う。
麻衣にだけは、打ち明けられると思った。
「実はね、…有岡先生が好きなの。」
麻「へ?有岡先生…?」
目をパチクリして、状況を飲み込めていない様子の麻衣。
麻「あー確かに、Aって先生と話してる時、いつもより可愛いかも。笑」
「な、なによそれ〜笑笑」
麻「いいんじゃない?応援するよ、私!恋に年齢とか、立場とか、関係ないじゃん?」
「…そうだよね!ありがとう、麻衣!」
麻「当たり前よ〜笑笑」
安心した。さすが、私の親友だ。
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作者名:りりあ | 作成日時:2022年11月6日 15時