有岡せんせいっ (ページ11)

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10 好きな人ページ11

翌朝、私は学校に来た。

有岡先生には、無理しないでいいと言われたけれど、1日でも先生に会えないのは耐えられないと思ったから。

早速、朝から元気な麻衣に話しかけられる。

麻「A！おはよう！昨日は大丈夫だった？？」

「麻衣おはよう！うん、だいぶ良くなった！」

1日寝たら、頭の痛みは和らいだ。擦ってしまった足は少し痛いけれど、昨日に比べたら全然まし。

麻「よかった〜ほんとに心配したんだから。
お姫様抱っこまでされちゃって、笑」

「ちょっと、もうやめてよ〜。笑」

思い出すだけでも恥ずかしくて、顔が赤くなる。笑

すると、ガラガラと扉が開き、有岡先生が入って来た。

有『皆んな席ついて〜。』

そして、いつものように朝のHLが始まり、授業をする。

他の教科はボーッと受けるのに、古文に限ってはルンルンで受けている私。

相当有岡先生に惚れているみたい。

放課後のリレーの練習は、私は怪我で参加出来なかった。
その分、教室で有岡先生と話した。

休日は何をしてるだとか、好きな音楽の話とか。

「先生。この前、車でかけてた曲って、なんて曲名なんですか？」

有『あー、あれはね、俺が好きなアーティストの曲で___
って言う曲！他のもいい曲あるから是非聴いてみて！』

「へー！そうなんですね！聴いてみます！」

有『うん！ぜひ！…あの、高田さんはさ、』

「はい？」

有『好きな子とか、いないの？』

「え、」

突然の質問に、動揺を隠せない。

だって、好きな人は先生なんだもん。

「…いな、いですけど。」

有『そう？クラスメイトでいないの？例えば…
知念くん、とか。』

「いやいや、ちいちゃんは中学の時から仲良くしてる友達で、恋愛としてとかは、ないです！」

有『そっかー。高田さん、クラスメイトより、俺と話してること多いからさ。笑気になっちゃって。笑』
　

「それは…先生とお話するのも大事かなー、みたいな？笑
せ、先生こそ、結婚…とか、されてないんですか？」

自分で言葉を発してから、後悔する。

指輪をはめてないのは知っているけど、はめてないだけで実は結婚してるのかもしれない。そう思うことだって何度かあった。

有『ふふ、あいにくしてないんだ。笑』

「そうなんですね、笑」

ホッとしてしまったの、バレてたらどうしよう。