20話 ホントにそうか? ページ21
隊士「え、星見副隊長!!?」
「おつかれ〜、捕らえた攘夷志士ってここにいる?」
隊士「……いますけど、副隊長がこんな拷問部屋に来るなんて」
そりゃ普段は頼まれないし他の仕事してるから滅多にこない。
「なんか今回の攘夷志士怪しいなと思ったから……じゃあ行ってくるね」
隊士「ちょっ、副隊長」
隊士の声は聞かず、部屋に入った。
「攘夷志士さーん。失礼しまーす」
攘夷「……一番隊副隊長か…」
「おー、よくご存知で。……えーと、島野っていうのか。攘夷志士さん」
島野「…そりゃ、副隊長さん町でも有名だろ?
見た目は可愛いらしいのに戦う時はその強さ、一番隊隊長と互角だなんて」
「ほんとよく知ってるね」
まぁ自分が有名なのも分かってたけど。
私強いし可愛いし。
「じゃあ本題に入るとするか………。
おい島野、なんの目的がある。お前の周りにいた攘夷志士もだが……」
島野「俺は知らない」
「知らない、か。じゃあ何でうちの隊士を襲ったんだ?」
島野「…知らない。俺は桂小太郎に脅されたんだ……!!」
ザキさんの言ってた通りか…。
「ホントに桂小太郎に脅されたのか?」
島野「………あぁ、俺はお前ら真選組は敵だと思ってる。だが、お前らを殺ろうと思ったら俺だったらもっと作戦を練って行動する。こんな事しない」
「……」
島野「なのに…桂小太郎が、今すぐ真選組の隊士1人でも殺さなかったらお前の首も、仲間の首も、とばしてやる。って、俺の仲間に刀を向けながら言われたんだ!」
ホントにそれ、桂なのか?
「一応聞くが、ホントに桂であってるんだな」
島野「当たり前だ!自分で桂小太郎って名乗ってたし、髪も長かった」
特徴的には桂っぽいな……
「わかった、とりあえずその情報。頭ん中入れとくわ」
そう言って、私は部屋を出た。が、
「そ、総悟………」
総悟「よぉ、A。こんな所で」
何で総悟がいるんだよ…。1人で調査しに行くつもりだったのに。
総悟「ザキにAの場所聞いたらまさかこんな所に来てたとはな」
「………ザキさんのやろぉ」
よし、ザキさん後でシバくわ。
総悟「お前が自分からここに来るなんて、そんなにこの攘夷怪しいのか?」
「……まぁ結局、桂に脅されたって言ってたけど」
総悟「……ザキの言ってた通りって訳か…
まぁ今、一番隊で調査してるから大丈夫だろぃ」
大丈夫だといいんだけどね____
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狼 - あ…あの…すみません…桂のあだ名 「ズラ」じゃなくて「ヅラ」ですよ… (かつらの「か」を抜いて「つ」に濁点をつけただけですから) (2019年9月2日 19時) (レス) id: a55c73a212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポン酢。 | 作成日時:2019年3月9日 15時