お礼。 ページ4
ペンミから2週間経ったけど、心のモヤモヤが残ってる。
理由はキム ミョンス氏にある。
「ばっかじゃないのぉー？！」
ミョンスに遭遇した後、あやかと合流してその事を話すとめちゃめちゃ怒られた。
「あんたは優しすぎるの！もっと欲張りにならなきゃ！」
優しいんじゃない。
ミョンスの前で良い子のふりをして、ミョンスにいい印象を持ってもらいたいだけ。
はあ。なんでいっつもこうなるんだろ。
「Aちゃん？」
私がため息をついたと同時に私の名前を呼ぶ声。
「あ、ジンさん！」
「さっきからずーっとボーッとしてるけど大丈夫？」
「あ、はい。ごめんなさい」
実は私は今ジンと2人でカフェにいる。
ミョンスと同ラインで、同ラインとはとても思えないような、と言いたいけどやっぱり似てる2人。
「ホント、食べる事が好きですね」
まじまじと見つめながらミョンスの事を思い出す。
あの人もよく食べてたな〜なんて思いながら私もケーキを一口頬張る。
「今日は機嫌がいいんだ〜。なんせAちゃんのおかげで交際が認められたからね〜」
ジンの事務所がそんなに緩いとは思わなかったけど、、、まあ認められたんならいっか。
「だからってこんなにお礼してくれなくても」
私たちのテーブルに並んでるのはケーキ、ケーキ、ケーキ…。
「無理して食べなくてもいいんだよ？余ったら僕が食べるから」
結局自分が食べたいだけかい！
「ねえ、Aちゃんは悩み事ない？」
「…へ？」
突然の質問に、思わず変な声が出る私……。
「悩み事だよー！例えば、、恋とか！」
ブーーッ！
飲んでいたオレンジジュースを全力で吹き出した。
「え、ちょ」
「ごめんなさい！びっくりしちゃって！」
「い、いいよ。ははは」
ジンは笑いながら私が悩み事を話すのを楽しそうにしてる。
「な、悩み事なんかないですよ？」
「いや、絶対あるね。さっきからずーっとなんか考え込んでるもん」
やっぱり私、表に出やすいな………。
考えちゃダメって分かってたのに結局少しの暇ができたらすぐミョンスの事考えちゃう。
「僕の悩みを解決してくれたんだから、僕もAちゃんの悩みを聞いてあげたいんだ」
そう言われて私は渋々話し始めた_________。
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作者名：抹茶 | 作成日時：2017年3月21日 3時
