女子高校生と試合12 ページ23
「嘘ばっかり。」
「そんなこと………。」
沖田君にはすぐに見抜かれる。
「A。」
「何ですか…。」
私の肩に沖田君の頭があって、沖田君の熱がすぐそこに伝わってくる。
「…気に食わねェ。」
「ごめん…。」
「Aがしらねェ男に触られたのも、俺をどんどん好きにさせちまうお前も…。」
「痛っ。」
また、首筋を甘く噛まれた。
「…それ、付けないでって言ったのに。」
「無防備にしてた罰でさァ。…俺だけのものっていう印でィ。」
“お前は俺だけのもの”
沖田君は、耳に口を近づけてそっとそう囁くと、いっそう強く抱き締めた。
「苦しいよ……沖田…くん…。」
「お前、今日来ないって言ってた癖に。」
「だって……なんか……一応見に行こうかなって…。」
ぐっ。
「ちょ、痛い痛い!きつく抱きつきすぎ!!肋骨折れちゃう!!」
「お前の声、聞こえたぜ。」
「違っ!あ、あれは…つい…。」
「すげー可愛かった。」
「…う、うるさい………///」
「嫉妬してるお前も可愛かった。」
「何でしってんの…。」
「惚れ直した?」
「なっ、なんでそんなこと聞くの…。////」
「俺、結構頑張ったんでィ。」
次の言葉を期待した沖田君に。
「……………もっと好……きになった……。////」
正直な言葉をプレゼントした。
カプリ。
「ちょっと!それ!付けないで!!」
「何でィ、折角首輪みてェにしてやろうと思ったのに。大丈夫でさァ、次第に気持ちよくなりやす。」
「何か…ちょっと……。それしたら、変な気分になる…から。////」
「変?どういう意味でィ。」
「力が…上手く入…んない…っていうか………。////」
そう言うと、沖田君の目に“ゾクゾク”とした何かが映った。
カプ。
「え、ちょ、聞いてる…?ん!ちょっと!」
「聞こえねェ。」
「何でそんな…ん…ちょっと、いっぱい…何でつけんの…んん、ちょ!聞いてる!?」
…しばらく町を歩けそうにありません。
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夕鈴(プロフ) - ぱるむさん» ぱるむさん、コメントありがとうございます!返信遅くなってしまい、申し訳ありません。お楽しみ頂けたようで、何よりです♪まさか、完結に4作品分もかかると思ってませんでした…。グダグダでしたが、ここまで長きに渡りお付き合い頂き、誠にありがとうございました! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 682d5e9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 完結おめでとうございます!すごく面白かったです! (2020年6月7日 23時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
夕鈴 - チョコさん» チョコさん、コメントありがとうございます^^*課題、大変ですよね…分かります(><)お忙しい中、毎日読んで頂けて嬉しい限りです。次回作は、ほぼ練ってあるので近日中に書き始めると思います。是非是非、訪れてみて下さいね。長きに渡るご愛読ありがとうございました! (2020年5月30日 18時) (レス) id: 682d5e9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 初コメです!!完結おめでとうございます!!課題をやらなきゃいけない中でも、夕鈴様の作品は毎日必ず拝読させて頂きました^^次回作も必ずみます!頑張ってください! (2020年5月30日 11時) (レス) id: 44f70498cd (このIDを非表示/違反報告)
夕鈴 - ういさん、コメントありがとうございます^^*楽しんで頂けたようで、何よりです。読者の皆様の存在があってこそ、最後まで書き終える事が出来ました。感謝の気持ちでいっぱいです。ご愛読、ありがとうございました。次回作にもご期待下さい!なんて…(^^; (2020年5月30日 9時) (レス) id: 682d5e9ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕鈴 | 作成日時:2020年5月7日 19時