沖田さん、近づきすぎです【沖田総悟】

沖田さんを掴みたい4 ページ15

｢うわぁ………。めちゃくちゃ人いっぱい…。｣






あの後、お妙ちゃんにお礼を言ってから、神楽ちゃんと外に出て、花火大会に行く道のりを歩いていた。








｢だ、大丈夫アルカ…？｣








｢えっ、な、何が…！？｣








｢…大丈夫そうじゃないアルな。｣









だって、あっちこっちに男・男・男！！！！









(……何でこんなにいっぱい人いるの〜っ！！)









普段、ほとんど用がない限り外に出ない私にとって、花火大会なんて未知の世界に等しい存在。男も女もうじゃうじゃいるこの空間。……無理無理、怖い。怖すぎる。









｢会場近くだと、どんなに混んでるんだろうね。｣







だって、近くの道だけでこの程度でしょ！？花火大会とか大丈夫なの！？









｢だから、アイツら真選組が警備に駆り出されてるアル。｣









｢成程ねー。｣









だんだん辺りは暗くなってきて、屋台の光がキラキラと光った。









｢神楽ちゃん！あれ、美味しそうだね！！あのりんご飴！｣









｢今は食べてる場合じゃないアル。どうせ食べるなら、サドと食べて来いヨ。｣









｢え、神楽ちゃんは…？｣









｢銀ちゃんと新八と合流するって予め決めてたアル。｣









｢神楽ちゃん何者…。14歳には見えないんだけど、その用意周到さ。｣









｢Aがダメダメすぎるだけアル。｣









｢辛辣…。｣

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