沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さんはからかい上手11 ページ42

｢私は？｣




好奇の目で、返事を待つ沖田さん。





｢……私は……｣




ガッシャン ドゴッ バキッ





店の狭い空間で、喧嘩をしていた銀時さんが、土方さんに突き飛ばされて私の方に吹っ飛んで来た。





｢きゃあっ！！！！！｣





グイッ





｢おっと。｣





銀時さんが私にぶち当たる寸前に、また私は前の方に引き付けられた。





｢痛たた…テメッ、おい、マヨラー！！！！何しやがんだ！！！だいたいお前がここに来るから…………………えっ？｣





｢うっせェ！！！！俺のを避けられなかったテメェの力量の問題だろーが！！！！！！…………………え、……ん？そ、総悟君？｣






私は、沖田さんに抱き寄せられていた。






気がつけば、私のすぐそこには沖田さんの胸板があった。





｢…旦那方、暴れんなら外でにして下せェ。｣





｢え、お、お、沖田クン？何それ？｣




｢何って、旦那。アンタがAさんの方へ吹っ飛んでったからでさァ。｣




｢あ、そ、そ、そういう事か……じ、じゃ…俺たち…い、行くわ…邪魔になっちゃいけねぇ……｣





｢そ、総悟…………、先…に、か、帰ってるぞ｣





沖田さんの腕の中で、土方さんと銀時さんの、そんな声が聞こえた。

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