沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さんはお巡りさん3 ページ5

さっきから冷や汗が止まらない。



全身の毛穴から冷たい汗が吹き出して、脱水症状を起こしてしまいそうだ。



店に入ってきたのは、若いお兄さん。さっきから店を見渡して商品を選んでいる。









(怖ぇぇえ………！！！)



普段は子供たちしかうちの店に来ないのに…！何故にこの人は駄菓子屋に来たのか不明だ。



しかも、男！男！オ・ト・コ！！



私がこの世で１番恐れているのが、“男”という未確認生命体である。



とりあえず早く商品を選んで金だけ払って、早く立ち去って二度と来ないで欲しい。



もしも私に話しかけたりなんかしたらどうなるk…「この店、営業再開したんですかィ？」



「えっ」






「いや、潰れたって聞いてたからよ」





「……」







・・・・









午前11時24分36秒現在、私は男の人に話しかけられた。









「おい、寝てんのか」




無視していたら(フリーズしていたら)近距離で顔を覗きこまれる。



顔が近い。



男の人の顔…男の顔面…オトコノガンメン…




「ぎゃあぁぁぁぁあああああ！！！！！」



ガタッ、バキッ、ドスッ




私は、座っていた椅子から転げ落ちた。



「何でィ、人の顔を汚物みたいに…」



「すっ、す、すいません！！！ごめんなさい！！ごめんなさい！」



「いや、そこまで謝らねーでも……つーか何で後ずさってんの」



“とりあえず立ちなせェよ”と男の人は、私の手首を掴んだ。




ガシッ




「！？」




掴まれた瞬間、何かが私の中で爆発した。




「うぎゃぁぁぁぁぁぁああああああ！！！！！」



グギッ




「いったァァァ！！！」



そして、私は見事にお客さんの手首を逆方向に捻ってしまったのである。









━━━━━━━━━━━これが、私と彼の出会い

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