沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さんはからかい上手4 ページ35

｢ｸｸｸｯ、はーァ、本当にアンタ面白ェや。｣




｢…/////｣




カァァァと顔がみるみる熱を帯びてくる。




｢可愛い｣




｢……っ、……………からかうの辞めてください…/////｣





私の髪を手に取り、くるくると絡める沖田さんの顔は、心底嬉しそうだった。





｢やっぱりお姉ちゃんの恋人だったんだー！！！｣




｢ヒューヒュー！｣





｢なっ！？｣




すると、店の入り口から顔を覗かせたちびっ子達が、ニマニマと笑って野次を飛ばして来た。




｢この間のお兄ちゃんだ！！！｣




｢真選組のお兄ちゃんだ！！｣




お店に入ってきた子供たちは、沖田さんの足元に群がる。





｢ねぇねぇ、お兄ちゃんとお姉ちゃんは付き合ってるの？｣





｢ちょっと！そんな訳……｢付き合ってやすよ｣ええ！？！？｣





｢Aさんとはれっきとした、恋人同士でさァ。な？｣




｢な？じゃないよ！？！？何とんでもないこと言ってるんですか沖田さん！！｣




｢コイツ、照れ屋だから。別に良いじゃねーか。｣




｢やっぱりそうだったんだー！！！｣




沖田さんのせいで、あらぬ誤解を招くことになった。




｢ちょ、待って！みんな、本当に違うから！！この人とは別に何も…｣




｢照れんなって、A。｣




｢なっ！？！？/////｣





｢あ、お姉ちゃん照れてるー！！！｣




“恋人だったんだぁ！”と大きな声でキャッキャと喜ぶ(？)子供たちにしーっ！！と言っていると






｢お、沖田くんと付き合ってたんだ…お、おめでとう｣





｢ぎ、銀時さん…｣




｢あ、旦那。｣



もう1人、大変な人に誤解をさせてしまいました。

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