沖田さん、それ以上近づかないで下さい【沖田総悟】

沖田さん、お仕事は？2 ページ27

｢…………………………こんな所でお金無駄遣いしてたら、せっ、………せっかくの貯金も無くなりますよ？｣




｢大丈夫でさァ、こう見えて結構貰ってるんで。｣





｢………………いや……、そ……ういう事じゃ無くて…………。｣





どう言っても沖田さんは動じないし、相手にもしてくれない。そして、店に必ず居座り続ける。




もう、この店の常連だ。ちびっこ達にも負けないくらい、この店に来る。






｢お姉ちゃん！これちょうだい！！｣






｢あっ、ちょっと待ってね。｣






丁度、店先に小さい女の子が一人来た。こういう時は癒される。





｢はい、お釣りね。｣




小さい子の背丈に合わせて屈み、お釣りを渡す。





やっぱり小さい子の手は可愛い。思わず頬が緩んだ。





｢また来るねー！！！バイバイ！お姉ちゃん！｣







｢またね！気をつけてね帰るのよ！！｣





(可愛い〜……)





沖田さんの存在も忘れて、走り去って行く女の子を見ながらニヤニヤしていた。





すると、





ガシッ






｢！？｣





私の頬が手で包まれて、顔がグイッと横向きになった。






｢…………な、な、何するんですか！！！！ちょ、離して下さい！！｣





｢あー、せっかくさっきの顔のままこっちに向けさせようと思ったのにー｣





｢何言ってるんですか！！ちょ、手離してください！！！！｣




私の両頬に添えられた手を退けると、沖田さんを横目で睨む。

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