女子高校生と放課後11 ページ48
目の前に現れたのは、綺麗な女の人。沖田君と同じ髪色に同じ瞳の色。あぁ、この人が…。
「ど、どうも。佐々木Aです。沖田君のクラスメイトです。」
「まぁ、総ちゃんの彼女さん!?」
うふふと笑いながら、サラッととんでもない爆弾発言投下。
「とんでもないです!お友達です、友達。ね、沖田君。」
「……まァ、そうだな。」
え、何?今の間。
「総ちゃんが女の子連れてくるなんて今までなかったから、てっきり彼女でも連れてきたのかと思ったのに。」
何か意外。沖田君ってモテるから彼女の1人や2人なんて余裕で連れて来てると思ってたのに…。あれ、そういえば沖田君って女嫌いだっけ。そうか、なら分かるけど。
「私は沖田ミツバ。総ちゃんの姉よ。」
“よろしくね”と優しく笑うミツバさん。
「突然お伺いしてしまってごめんなさい。」
「いいのよ。それより、どうしたの?濡れてるじゃない。さぁ、上がって。」
ミツバさんは、私を家に上げてくれた。
「姉上、コイツに着替え用意してやってくれませんかィ?」
「良いよ沖田君!やっぱり私今日は帰るよ。迷惑かけられない。沖田君にも助けてもらったのに、お姉さんにまで…。」
「でも、どうせ帰ったって、1人だろお前。いっつも親居ねーってただろーが。」
沖田君が私の肩を掴んだ。
確かに前に沖田君と話していてこんな会話があった。
“そういや、お前家族って…”
“あぁ、お父さんとお母さんなら…いつも仕事で忙しいから。…最近全然会ってないし。”
「それに、Aちゃん。頬っぺた赤くなってるけど。どうしたの。」
「あ、いや…これは…」
「姉上、それにコイツ、顔引っぱたかれてんでさァ。」
「ちょ、沖田君…!」
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三日月夜丞(プロフ) - 冒頭の小説の説明から惚れました。「アンタが欲しい。力ずくでも。」ってナニソレ???????めちゃくちゃ惚れたんですが????????応援してます。頑張ってください。 (2020年9月28日 1時) (レス) id: a042f81cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕鈴 | 作成日時:2020年1月23日 1時