卒業式でツーショット撮りたいの。 ページ21
.
高校生編はここで終了！
どうしても書きたい大人編を数話書いて、完結です。
完結後は、こちらを主に更新する予定です。
ぜひ見てくれると嬉しいです。
.
桜が咲き始める季節。
少し肌寒い時期。
私たちは卒業式を迎えた。
「おめてとう、綺麗になったわね、」
仕事の有給を取ってきてくれたお母さん。
お父さんは書かせない会議があるそうで、泣く泣く諦めたらしい。
『いやいや、何言ってんの』
お母さんはこういう日はやけに変なことを口に出す。
周りに人もいるのに。恥ずかしいからやめてよ。
「袴にしてよかったわね」
『うん、この水色ってね、大好きな人の色なの』
腕を伸ばしてお母さんにみせびらかす。
私は卒業式、袴で出席した。
もちろん、水色の、大好きな人の色の袴で。
「へぇ、そうだったの」
「大好きな人って、、僕の事？」
左から声がしたので見てみれば、今の話を聞いて欲しくなかった本人サマがいた。
『こ、ころん君……ッ！？』
「あ、Aのお母さん、ご無沙汰してます」
ペコッとお辞儀をするころん君。
律儀だな……。じゃなくて。
『今の話、、聞いてた？』
「ん？その袴の色が大好きな人の色って話？」
聞こえてるんじゃん。
うわー、マジかー、うわー。
『ころん君の色じゃん、わかってて話しかけたんでしょ？』
「おぉ、開き直った？」
そう言って笑うころん君。
お母さんに助けを求めようと見てみるも、いない。
お母さん、気を使って逃げたらしい。
嘘でしょ、気を使わないでよ。
『……水色の袴着てると、ころん君だなって思えて幸せな気分になれるの』
「……ッ、そんな事しなくても本物が近くにいるのに」
人があまり来ない校舎裏。
そこに小さな桜の木がある。
ちょうど日が当たる場所にあり、植えた人気が利くな、と思える木。
「この桜の木の噂、……知ってる？」
『……まぁ、何となく』
この桜の木。
この木の桜が咲き誇ってる下で告白すると永遠に結ばれるジンクスがある。
ちょうど今が咲き誇ってる時期だ。
「A、、……好きです、僕といつか結婚してください」
『〜〜ッ、はい！！』
そして校舎裏で小さなキスをした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青色プリンス。(プロフ) - れみさん» そう言っていただけるのは本当にありがたいです(´；ω；｀) (2021年9月27日 6時) (
レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
れみ - 青色プリンス。さん» 了解です！新作が思いついたらすぐ言ってくださいね。あと、いつでも相談していいですよ！ (2021年9月26日 22時) (レス) @page28 id: a7167675d7 (このIDを非表示/違反報告)
青色プリンス。(プロフ) - バスケさん» いえいえ！完璧な女性です！！すとぷりにぬまりすぎてるオタク系女子です！！青プリって気楽に呼んでくれて良いですよ(●´▽`●)新作は今のところ予定は無いですが、ネタが思いついた時に作ったら、その際はよろしくですm(*_ _)m (2021年9月26日 21時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
れみ - 呼び方、あおぷりちゃんでもいい？ (2021年9月26日 20時) (レス) @page28 id: a7167675d7 (このIDを非表示/違反報告)
れみ - あっ、バスケって人私です！ごめんなさい。名前間違えました。テヘッ((>○<)) (2021年9月26日 19時) (レス) @page28 id: a7167675d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青色プリンス。 | 作成日時：2021年9月15日 16時
