天地・鬼滅亡の刃【弐】

破格の波動 ページ46

しのぶside


綱吉さんは破格の波動とは何か語りました



ツナ「破格の波動を持つ方です」

実弥「破壊の波動とは何だ？」

ツナ「単純な話､己と適した属性の炎の出力量が異常に多い人です、炎の放出量と上質な炎の質が揃って初めて破格の波動と呼ばれます」



見ていて下さいと綱吉さんは言うと

橙色の炎が刀を纏った瞬間､ほんの数秒で刀が砕け散りました



実弥「…」

宇髄「派手に飛び散ったな」


ツナ「破格の波動に耐えられるだけの器をこの刀は持ち合わせて居なかったからです､指輪も許容量を越えたら砕け散ります」


綱吉さんはそれからそれぞれの炎の主な戦い型を教えてくれた

嵐の炎は切った場所から分解破壊を起こす､戦闘向きな炎

雨の炎は切った場所の再生が遅くなる､炎だけなら相手の動きを鈍くさせる事が出来る

雷の炎は物の硬質化出来たり､使い方によったは電気信号の伝達方法次第で身体能力の向上が出来る､相手に麻痺の効果もある

雲の炎は増殖能力は例えば斬撃を倍々に増やしたり､増殖能力が桁違いの使い手になれば物も増やせる

霧の炎は構築の能力で例えば刀に炎を蓄積すればどんな物も斬れる､特殊な使い手が霧の炎を使うと相手に幻覚も見せる者もいるとか…

晴の炎は傷を癒す能力に長けている､他には身体能力を活性化させる事も出来ると

大空の炎は推進力が優れている､炎の特徴で調和させる事で相手の身体を石化させたり土塊に代えられる




ツナ「先ほどお教えした戦い型はあくまで俺が戦って来た使い手達の戦術を参考にしました､使い方は様々です」


富岡「(成る程､型と呼吸に加え更に死ぬ気の炎を上乗せ､戦闘面も大幅に広がる)多種多様な戦いが出来るな」

しのぶ「富岡さんが間ともな意見を」ｶﾞｰﾝ

富岡「!!」ﾅﾝﾃﾞ


ツナ「俺からの説明は以上です、何か質問はありますか？」


無一郎「どうやったら炎を灯せる？さっきから何もならないけど？不良品？骨董品だもんね」


ツナ「炎は簡単に灯せませんよ、本来想像を絶する修行と精神力が要求されます…想像して下さい､己の覚悟を炎にする想像を…」ﾎﾞｯ


無一郎「覚悟？炎を想像する？」

蜜璃「綱吉君の覚悟った何かしら？炎を灯す参考に」


ツナ「俺の覚悟ですか？…それは」

しのぶ「…」//



私はつい場所を弁えず…綱吉さんの横顔に見惚れてしまいました

その細めた目元…祈る様な表情…

なによりその決意に満ちた表情に…

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