天地・鬼滅亡の刃【弐】

命を懸けて ページ15

炭治廊side



にちか「ではこちらの手紙は元柱である鱗滝左近次様から頂いたモノです､一部抜粋して読み上げます」


炭治廊「…」


『炭治廊が鬼の妹と共にある事をどうか御許し下さい』

『禰豆子は強靭な精神力で人としての理性を保っています』

『飢餓状態であっても人を喰わずそのまま2年以上の歳月が経過致しました』

『俄には信じ難い状況ですが紛れもない事実です､もしも禰豆子が人に襲い掛かった場合は』

『竈門炭治廊､及びーーー…』




炭治廊「!!」




俺は白い髪の子が鱗滝さんの手紙を読み上げて…





にちか「鱗滝左近次､冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します」


冨岡「…」

宇髄「…」

蜜璃「…」

杏寿郎「…」

悲鳴嶼「…」

無一郎「…」

ツナ「…」

しのぶ「…」

エンマ「…」

実弥「…」

伊黒「…」


炭治廊「…」



一番奥にいる一番最初に禰豆子の頸を切ろうとした冨岡さんが…禰豆子の為に…



炭治廊「…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ



涙が…止まらない



エンマ「その切腹の一覧に古里炎真､並びに」

ツナ「沢田綱吉の名前を追加して下さい」


炭治廊「!!」


冨岡「古里…沢田…」

しのぶ「綱吉さん!!いい加減に!!」

ツナ「…」

エンマ「…」



炭治廊「うっ…ひくっ…」



禰豆子の為に…沢田さんと古里さんまで



実弥「切腹するから何だと言うのか､死にたいのなら勝手に死に腐れよ､何の保証にもなりはしません」

杏寿郎「不死川の言う通り!!男気を見せた沢田と古里には悪いが!!人を喰い殺せば取り返しが付かない!!人の命は戻らない!!」


産屋敷「そうだね…人を襲わないと言う保証が出来ない､証明出来ない…ただ」


ツナ「…」


産屋敷「人を喰うと言うこともまた証明出来ない」


実弥「!!」

杏寿郎「ﾑﾑ」


産屋敷「禰豆子が2年以上もの間人を喰わずいると言う事実があり､禰豆子の為に5人の者の命が懸けられている」


エンマ「…」


産屋敷「これを否定する為には否定する側もそれ以上のモノを差し出さねばならない」


実弥「!!」

杏寿郎「…」


産屋敷「それに炭治廊は鬼舞辻と遭遇している」


ツナとエンマ以外の全員「!!」



宇髄「馬鹿な!!何処でだ!!」

無一郎「戦ったの？」

杏寿郎「よもやよもや!!」

蜜璃「ｱｳ」ｱﾀﾌﾀ

冨岡「…」

エンマ「…」

ツナ「…」

しのぶ「驚きました､柱でも綱吉さんを覗く誰も遭遇すらした事がないと言うのに」

実弥「何処でだ!!」
炭治廊「うう」



一斉に話し掛けられても…汗

血→←大空は全てに染まる

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