キャンプ その�� ページ7
ﾊｰｻｶside
ーコテージー
皆様が乗馬を楽しまれ、コテージ内で一休みする事になりました
と、言っても時刻は既に18時を回っており…
BBQの準備に取りかかっていた
ﾊｰｻｶ(まぁ…事前に沢田君が準備してくれてたからBBQセットに炭と網セットして終わりなんだけど)
リビングの窓を開けるとそこには広いウッドデッキがある
そこに準備物を広げている
ﾊｰｻｶ(乗馬…楽しかったな…)
正直、私はかぐや様の付き人としての名目で今回のキャンプに同行した
あくまで側近…楽しむなんておこがましく
絶対に許されない…
しかし彼はそんな事、お構い無しにーー
『ハーサカさんも乗らないかい？』
彼は愛馬に股がっており、上から手を差し出された
対白銀擬態(延長)のメイドになりきっている私に…
ﾊｰｻｶ(バイクの時もそうだったけど…沢田君の背中…温かかった…)
服越しと身のこなしで沢田君は身体を鍛え上げていると改めて感じた
ﾊｰｻｶ(かぐや様も心底楽しそうに…。嬉しかったんですね。会長に会えただけじゃなくて…同年代の友人とこんな事が出来て…)
綱吉「ﾊｰｻｶさん(早坂さん)はキャンプ楽しめてる？」
ﾊｰｻｶ「沢田様…。楽しむもなにも私は仕事ですから…」
綱吉「さっき乗馬の時、きゃーきゃー騒いでたのは？」
ﾊｰｻｶ「知りません」/// ﾌﾟｲｯ
私は…沢田君との関係性が分からない…
学年とクラスが同じ
相手は四宮家を上回る一族の長で世界政府の役人で…
彼の価値基準は一般人のそれ…
けど時折常識を逸脱した事をする
身体能力はズバ抜けてる
人を魅了するカリスマがある
何よりも…彼の近くにいると…妙に落ち着くのは何故だろう…
ついつい彼の立場を忘れて私の愚痴を言う時も…財閥トップはイヤそうな顔せず話を聞いて
肯定してくれる…自己肯定欲をこれでもかと満たしてくれる
彼は優しい…正直に…誠実で居ようとする
私とは大違いだ…
ﾊｰｻｶ「…」
綱吉「まだ、助ける時じゃない？」
ﾊｰｻｶ「！！…え」
綱吉「ごめん、思い詰めてそうだったから…」
ﾊｰｻｶ「…うん。まだ、大丈夫…その時が来たら頼らしてね」
綱吉「あぁ」ｺｸﾝ
彼は真剣な表情で頷いてくれた
初めて会った時はかなり警戒していた
確かに怖い面も合わせ持っていそうだけど…
これは私の憶測だけど、彼は筋が通らない事はしない人なよだろう…
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作者名：修羅 | 作成日時：2022年4月21日 1時
